2002/02/05

恋愛感情システム

すべての生物は、“生き残ること”と“自分の種を後に残すこと”を目標に存在しています。例外なく。
子供を作らない主義の人や、同性愛者などもこの原則の中に含まれています。なぜなら、そういう種類のヒトが増えないほうが『人類という種』としてはプラスになるから。

野生動物の場合、生きていくためには強くなくてはならないので、単純に強い個体がモテるわけです。
しかしありがたいことに人間の場合足が遅いと食い殺される、といった心配はあまりないので“足が速いやつばかりモテモテ”ということはないですよね。
じゃぁ人間はどんな風に出会って子孫を残していくのか?

…趣味とか恋愛とか、なんかそういうものなんだよね。

僕がなんとなく思うのは、恋愛感情っていうのは、天敵のいなくなった人類が、更に大きなレベルの危機に対応するために生まれた仕組みなんじゃないかなぁ?ということ。

え?電波なんて入ってませんよぅ。マジメな生物学のお話。

いろんな趣味の人がいるよね、世の中には。山が好きな人達、海が好きな人達、インドア派、アウトドア派、寒いのが好きとか嫌いとか。
こうやって多様化してそれぞれがいろんなことをしていれば、何か大きな環境の変化が起こっても、どれかのグループは生き残ることができるじゃないですか。

例えば、すべての人間が海が好きで、みんな海辺に住んで海に入ったりして暮らしてると、大津波があると全滅しちゃうとか。でも山好きな人達が半数いれば、半分生き残るわけで。

まぁいずれにしろ生物として存在する以上、好きだ嫌いだでスッタモンダするのは宿命ということですな。フゥ。

ちなみに個体の選択基準(モテる要素)として、“美しさ”というのは人間以外の動物でも重要なファクターみたいだね。
やっぱり同種から目を引くほうが自分の子孫が残る可能性が高いからなんだろうけど。仲のいいとされる“オシドリ”のメスなんかも、カコイイ雄オシドリと不倫しちゃうらしいです。
トリ本人としてはもちろん“種の保存”なんて考えてないわけで、単純に「あ、あの(ひと)素敵♥」とか考えてるんでしょう。
そういう個体の何気ない感情が、“種”全体へとつながっている・・・というのが、なんかすごいなぁと思うのです。

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