2008/12/31

28日の日記

28日日曜日、コミックマーケット75の1日目に出展してきました。
出展物はファンタジーボードゲーム『Conflict!』、1作品のみ20部持っていきました。

前日までかかってカードの印刷とコーティング。
カードはイエサブのホワイトカードと(両面真っ白のブランクカード)を使い、家庭用のインクジェットで印刷しています。そのままだとインクが擦れてしまうことがわかったので、ゾルコートという表面保護剤をかけて印刷面を保護しています。

初のサークル参加、そして初の参加イベントがコミケという暴挙に出たため、何から何までわからないことだらけでした。荷物を送るとかも良くわから なくて不安だったので全部手持ちで搬入しようかなとか思ってたんだけど、周りに説得され事前に送れるものは送っておくことが出来ました。

当日は朝5時起きして6時すぎの新幹線に乗り、大宮で乗り換えて国際展示場へ。この電車のチョイスは最高ですね。慣れているほっぴー氏が同行してくれて本当に良かった。

事前にいろいろな人から聞いたアドバイスで「布を敷け」「見本を置け」「高さを出せ」「アドレスを貼れ」とあったので全て用意して行きました。棚が重すぎてちょっと失敗した。
棚、なんかもういっそレゴで作ればよかった。
テストプレイの時にコマとして活躍してくれた剣と盾もったミニフィグ、峰沢さんデザインのポスター、栗栖さんが作ってきてくださったチラシ、1セット分のカードを収めたアルバム、ルールブック、と持ってきたものをずらっと並べて設営完了。

それから送っておいた箱に、カードと表紙絵を入れてセットを完成させました。
なんか印刷所とかのチラシが凄いね。うわーっと置いてあった。

始まる前にもう回ってる人が数人。
スタート直後に一つ売れました。びっくりした。最初で最後のお客にならなきゃいいなーとか思った。
それから2,3セット売れたり、しばらく売れなかったり。「残り半分以上持って帰るのかなー」と思うとちょっと切ない感じになります。

どなたか「コンフリクトください」って言って買って行ってくれた人がいて凄く嬉しかったな。事前に調べてきた感じだったと思います。
あと、チラシに「TRPGやりたくても集まんない。けどファンタジーっぽい感じで遊びたい」って書いておいたら凄く共感してくれた人がいてテンションあがりました。ありがとうございました。

12時半ぐらいに19部なくなってしまい、1セット入れてあったアルバムをばらしてる間に「用意できたら買うから」という人がいて完売となりました。

それから無駄に1時間ぐらい粘って(何を?)撤収してきました。
怒涛のような1日でした。みなさまおつかれさまでした。

コミックマーケット75、出展してきました。

コミックマーケット75、出展してきました。
http://sites.google.com/site/bluescreenlaboratory/

購入していただいた皆様、本当にありがとうございました。何か質問や苦情などございましたらサイトのほうかミクシのメッセージでも伺いますのでぜひともご意見ください。

今回、自分の力不足で20部しか用意できませんでした。
足を運んでくださったり、興味をもっていただいたのにお渡しすることが出来なかった方がいたのは残念でした。
ぜひまた増産したいと思います。よろしくお願いします。


イラストレーター様方にお礼。

>>峰沢暁子さま
躍動感あるエフェクトの魔法カード、重厚なアイテムの数々やヘルプで手がけていただいた建物カードと、すばらしいカード絵をたくさん仕上げていただきました。
その上タイトルロゴ、カードバック、当日のポスターなど、ものすごくいろいろと作っていただきました。
デザインの打ち合わせも引っ張っていただき、ここまで形になったのは峰沢さんのおかげです。本当にありがとうございました。お疲れ様です。

>>栗栖さま
ゴブリン、動物、アンデッド、ドラゴン、人間と多岐にわたる種類のクリーチャーをどーんとまとめてお願いしたところを、一つ一つ丁寧に仕上げていただきました。
かなり大変だったんじゃないかなーと思います。本当にありがとうございました。
建物の『城』、『塔』はとても雰囲気がある絵でなんだかもったいないぐらいです。
美しい絵のおかげで、たくさんの人に見てもらえました。
本日もお手伝いいただきありがとうございました。


テストプレイ関連の方々にお礼。

>>シュウ様
手書きカードの状態からのテストプレイに付き合ってもらって、とても感謝です。
初期バージョンは、ソロプレイで形にはしてあったものの超バランス崩壊カードがいくつかあり、かなり基礎的なバランス取りの部分で手を貸していただきました。
いろいろあって今日行けなかったのは残念だったけど、またイベントとか行けるようだったら行きましょう。

>>篁様
ルールの基本バランスに関する重要なアドバイス(『移動』ステップまわり)をいただいたり、再三に渡ってルールブックのチェックをしていただいたりと、多大なるご協力をいただきました。
今までも只者じゃないなーと思ってましたけど、実際に物を作ろうと思いながら話をしているとその広範な知識にびっくりします。
今後ともよろしくお願いします。

>>くおんらいと様
何度か参加いただいたテストのゲームでは、きっちりとプレイしていただいてその動きが大変面白く、ルールの微妙な部分のバランス修正などにとても参考になりました。
テストプレイ後なんかは次に繋がるようなアイディアをたくさん出していただいており、もっと拡張版とか新作とか出せたら良いなーという気になります。
よりあいどころという場もありがたい。これからもいろんなゲームで遊べたらいいですね。

>>ほっぴー様
先ずは絵師様方との橋渡しをしていただいてありがとうございました。こういう話にならなかったら、なんかいろいろグダグダになってた気がします。
最終のテストプレイにも時間を割いていただき、いきなりルールを読んで遊べるか?の実験台を買って出てもらってすごくいいチェックが出来ました。あの場で面白いといってもらえたのもかなり自信につながったと思います。


えーっと、そんなわけで今回、いろいろ大変ではありましたが非常に楽しくイベントに参加できたんじゃないかと思います。
増刷もしたいし、またなにかちょっとでも手を広げられたらいいなー。
そのときはまたよろしくお願いします。

2008/12/12

年末進行

テレビとか出版とかでなく、ただのプログラマーに年末進行があるっていうのもおかしいんですが、なんだかひどくいそがしくなってしまっています。
今週は当日帰れなかったりするぐらいでなかなかきつかった。

今作っているのは、まあMP3プレイヤーみたいなものなんだけど、プログラマ1人、電気設計1人、外装設計1人の3人パーティで進めてます。
以前は20人ぐらいのプロジェクトに入ったこともありました。人数多いとプログラマーももちろんたくさん居て、分担できるわけなんだけど1人だともうどうしようもないっすね(笑)
ちなみに電気設計レベルは5ぐらいしかない。メイン:ソフト20LV/サポ:電気5LVぐらい(笑)よわっちい。
でも1人だからなー。

なんか書類仕事が結構嫌い。
マイコンのプログラミングは結構好きだけどウィンドウズのプログラミングはめんどくさくてちょっといやだ。
英語の仕様書を見るとねむくなってくる。
設計しないで書いた実験ソースをそのまま使いまくる。
会議とかで作業を中断されるとやる気がもどってくるのにやたら時間がかかる。

まあすごく問題ありありですが、なんかカチッとハマる瞬間はすごくエキサイティングだったりするので続けているのかなーと思います。

まだまだ忙しそうなんだけど、コミケはいきますよ~!残りの作業も頑張ろう。

2008/12/02

コマとか

 
20組分作ろう、ってことで頑張ってます。
今日はふと思いついてコンポーネントの仕分けをしてみた。なんかこれ楽しい(笑)カラフルすぎ。
しかしねー、カード作るのがとにかく大変ですね。名詞サイズにしときゃよかったと嘆きながら作業してます。でもトレカの大きさにはやはり魅力があると思う。

2008/11/30

僕の私の塊魂

塊魂シリーズの、PSP版『僕の私の塊魂』をちょこちょこと遊んでます。
このゲーム、シンプルだけどすごく面白い。
キャタピラ操作のような感じで「塊」を操作して、物を塊に巻き込んでどんどん大きくしていくだけ。
雪だるま式に塊が大きくなっていくと、大きすぎて巻き込めなかったものがどんどんくっついてくるのです。
1ゲームの時間が数分単位なのもお手軽で良い感じです。

これ、最初に出たときはFF11をやっていた頃で、オンラインで2~3時間遊んだ後寝る前にちょっと遊ぶって感じでした。寝不足で体調が万全でない状態で画面を見てると3D酔いで気持ち悪くなってしまって大変だったなあ。
でもそんな状態でも遊んでしまう楽しさであることは確かです。

PSPは時間を吸い取られて危険だ・・・・・・DSもそんな理由で封印してあるというのに。
携帯ゲーム機そのものが危険なんだな。

準備を進めてます

冬コミ準備ちゅう。

ルールブックを読んでは直しを繰り返しています。当初8ページ(A4を2枚)で収まるかなーって思ってたんだけど、今のところ14ページ、A4を4枚使わなきゃいけないっぽい分量。

ゲームがあったとして、遊ぶ人達は「遊びたい」わけで「ルールを読みたい」わけじゃないってことは充分承知しています。
しかし電源ありのゲームと違い、ルールを知らないと遊べない物なので結局わかりやすい説明書をつけるしかない。
わかりやすくしようとすると分量が増える…まあある程度増えてしまうのは仕方ないなと思ってます。箇条書きにしたり図を入れたりするとスペースが必要になるからね。

それにしてもですね、篁さんには本当にほんっとうにお世話になっています。ありがとうございます。
的確な指摘をいただき、最初に比べたらかなりまともな作りになってきたんじゃあないだろうか。逆に、篁さんにチェックして貰わなかったらどんな出来だったか考えたらちょっと寒くなるくらいです。

ルールの文章をひたすら直してるだけなんだけどなぜか「こんなゲームはどうだろう」みたいなアイディアが出てきてしまう。まあこういうのって泡の様に浮かんでは消えるものだと思うんだけど、できるだけメモして次の作品とかに出来たらいいなあ。

そうだ、一つ気になることが。
コンフリクトって言いにくい?コンクリじゃないんだけどなあ(笑)どうも間違える人が何人か出てくると、ホントに「コンクリフト」ってゲームを作ったらどうだろうとか思いついてしまうじゃないか(笑)
プレイヤーがセメントとか砂利を集めてコンクリをうつゲームね。そんでビルの高さを競ったりするのかな。なんかマジメに考えたら面白そうだ。

2008/11/18

冬コミ

風邪はなんとなく復活してきました。
まだ本調子じゃないけど仕事は微妙に忙しいです……後ろは決まってるんだからね、とか上司に言われてイヤな汗をかいております。

そんで、もう一つ後ろが決まってる話が。
もちろんアレです。冬のアレです。有明まんがまつりです。

まだまだ準備中なのですが、こちらにホームページを用意しました。

Blue Screen Laobratory おしらせページ

出展物をまとめていきつつ、このページを拠点にしていこうと思います。
がんばって今年を乗り切ろう!(笑)

2008/11/12

コンピューター

風邪ひきました。鼻に来てしまってかなり鬱陶しい状態です。
昨日なんて健康じゃないのに会社の健康診断やらされました。去年の今ごろから体重しぼったので「すごい減ってますけど自覚してます?」って聞かれました。自覚無くて減ってる人も中にはいるんだろうな……おそろしい。

関係ないんだけどコンピューターというものについてよく思うこと。
僕らが子供のころ思い描いていた『コンピューター』といえば、もっとこう壁一面占領していて、原色にチカチカ光っていて、ピロピロ音を出していたはず。
光るボタンが並んでて、操作してるのと関係なくビカビカ光ってたりとか、アナログメーター(針が左右に振れるやつね)がいっぱいついててたまに振り切れちゃってたりとか。
そんで負荷をかけすぎると煙を吹いてバネが飛び出すようなものだったはず。

なんか画面があってキーボードとマウスがあって四角いだけっていうのはなぁ。
いや、わかりますよ。すべての計算を1個の石に集めておいて、入力と出力を繋げるだけっていうのは合理的だからね。今の形にはなるべくしてなったのでしょう。

でもなんというか、こういうジャンルあるのかどうか知りませんが『80年代が夢見た21世紀』ってときめきがあったよなあ、と思うわけです。
「これがみらいのまちだ!」的な絵を見て本気で感心できた自分の子供時代は結構幸せだったんじゃあないだろうか。

今ならエコ的住宅、有機野菜が採れる庭とかが望まれる未来になりそう。30年代の農村の写真を持ってきて「これがみらいのまちだ!」ってなりそう。

2008/10/30

ライラの冒険 第2部「神秘の短剣」


フィリップ・プルマン氏著『ライラの冒険 第2部「神秘の短剣」』読了。
文庫の上下巻、一気に読んでしまいました。

第1部でちりばめられた謎を、うっすらと想像できるようなレベルで補強したり匂わせたりされます。推理する感覚がとても楽しい。また、前作同様に翻訳の文章も素晴らしいです。
今作は前回のファンタジーっぽさを引き継ぎつつ、守護精霊『ダイモン』のいる世界と、現実の地球の世界、その中間の世界と複数が舞台になっていました。
主人公である、地球人の少年ウィルは、達観しつつも冒険心に溢れていてなかなかいい感じです。ライラは相変わらず口先だけで切り抜けていくキャラで面白い。
タイトルになっている『神秘の短剣』はライラの持つ『真理計』と同様、非常に強力で重要な役目をもつアイテムであり、読んでいてときめきます。
物凄く壮大な話です。3作目を読むのが楽しみ。映像化されるのも楽しみです。

2008/10/28

帰国してます

えーっと、ブログ更新しないとなんだかハワイに行きっぱなしみたいなので書いておきます。
26日に無事帰ってきました。
27日の朝から通常勤務してます。なんかちょっと眠かったりします。そんなに時差はないんだけどね。


写真は、このー木なんの木きになる木。モンキーポッドという種類だそうです。
この、モアナルアガーデンという公園は現地に住む、あるお金持ち個人の持ち物だそうで、売るとかなんとかいう話になったときに日立が年間5000万円近く出して維持してもらうことになったとのこと。
CMの撮影は12回も来たんだそうです。毎回同じアングルで撮っていくらしい。ちょっと枝が伸びたりしてるんだろうな。
ものすごく大きかったです。枝が前後左右に広く伸びていて、一番外側にだけ葉っぱがついているのでドームのようでした。
思い返すと今回の旅行で一番良かったポイントだったと思う。

ハワイ、良いけどやっぱり飛行機がちょっとめんどくさいね。飛行機乗るときとか、入国手続きとかあの辺が。あと、飛行機の座席、一番窓側になってしまうとトイレに行くときがやたら面倒だった。

でもそうは言っても『南の島』ってのは良いものです。なんか数年に1度くらいは行ってもいいのかなーとも思いました。とりあえず帰国の報告でした。

2008/10/25

ハワイその2

昨日は部屋のネットが使えませんでした。
なんだか日付の感覚がすごくあやふやです……戻ってちゃんと仕事とか出来るのだろうか。

これは初日の写真。タンタロスの丘という観光ポイントで絶景です。
常にものすごい風が吹いているとのことで、僕が行った時も例外なく嵐のような風が吹き荒れていました。髪の長い人たちは漫画みたいにぶわーっとなってました。


これはカメハメハ大王像。
午後の日差しは殺人的です。1時間もまともに焼いたら大変なことになるらしい。


空いた時間は街で買い物ってことになるんだけど、やたらあちこちにあるのがABCストア。
おみやげやさん+コンビニという感じの品揃えで、サンドイッチやペットボトルのお茶やジュース、薬や洗剤なんかが売っています。
便利なので最近では地元の人も使っているらしい。チェーン店なのに数十メートル離れたABCストアとでも品揃えや値段が違っていたりします。適当なのかな。

明日25日(日本の26日)に帰ります。来る時の飛行機はパイロットの腕が良かったのか、新幹線のような静かさだったんだけど帰りはどうだろう。長野、遠いなあ。

2008/10/23

ハワイ

弟が結婚式をハワイであげるなんてことを言い出した。
そんなわけで

空港。
飛行機ぜんぜん寝れない。狭すぎなんだよなあ。
映画がいろいろ放映されていたので、『ハンコック』を観てきました。すげー面白かった。

そしてハワイ。
暑いです。32度とか(笑)
これから3泊していきます。

2008/10/07

キノの旅


時雨沢恵一氏著『キノの旅』1巻読了。
主人公のキノと、バイクである相棒のエルメスがいろいろな国を訪ねるお話。
訪れる「国」がおそらくそれぞれ町程度の大きさであることと、キノが「1つの国には3日しか滞在しない」と言うルールを自らに課していることから、1つのお話イコール1つの国になっていて、それぞれかショートショートといってもいいような文章量です。
一つ一つの話はイソップ物語のようなうっすら教訓めいた内容なんだけど、多分それぞれの国の変わった状況に読者を放り込んで楽しませるというのがメインなんだろうなと思います。
キノとエルメスの二人がハッキリしたキャラクターで、安心して読めます。ちょっとした裏設定なんかも段々と見えてきて、先を読むのもちょっと楽しみです。

2008/10/06

魂の駆動体

神林長平氏著『魂の駆動体』読了。
僕自身あまりクルマと言うものに興味が無いので、勧められていなければ読まなかったであろう一冊です。

物語は、自動車が自動運転に切り替わり、一部の人間が肉体を捨てて仮想空間に移住し始めている未来が舞台。

主人公とその友人は老人ホームで気ままに暮らしているのですが、あるきっかけから「自分で運転するクルマ」の設計にとりかかります。
自動車の設計に関する詳細な描きこみそのものもなかなか興味深く読めるのだけど、ハードウェアに対するこだわりを綿密に表現することにより、逆にこのストーリーのテーマである「魂」や「意識」といったものについて深く考えさせられる気がしました。

イメージにこだわる主人公と理屈っぽい技術屋などが粘り強く意見をぶつけ合い、ケンカしながら設計していく様子はすごくリアルで楽しい。
クルマという複雑な機械を作り上げていく様子、エンジンの繊細さや力強さ、走ることについての思いなどなど、ちょっと厚めの本だったけど一気に読めました。
中盤からは読者があっと驚くような展開も待っています。読んでよかったと思える一冊でした。

2008/10/01

老ヴォールの惑星

小川一水氏著『老ヴォールの惑星』読了。
SF短編集で、4作品が収録されていました。

『ギャルナフカの迷宮』というお話が特に気に入りました。
最低限の食料と水のみが与えられた、果て無き迷宮に閉じ込められた人々の話。極限の環境に置かれた人々がどう行動していくのか。
はじめは迷宮の中で出会う人々は、他の人間に会うと石を武器にして牽制しあうような状態です。
自分の命をつなぐために猜疑心に満ち溢れた世界になっているのですが、主人公の行動によって段々と変化していきます。
とても力強く、感動的な終わりでした。面白かった。

最後に収録されていた『漂った男』も良かったです。
たった一人で助けの来ない状態、ただ通信機だけがあって会話が出来るという状況。
SF的要素を使って特殊な状況を作り出して、そこに放り込まれた主人公がどうなっていくのかといったお話の組み立てで、とても引き込まれました。
自分ならどうするだろう、と考えるのがまた楽しい。

他2編も良かったです。『時砂の王』もそうだったけど、これぞSFだっていう感覚が良い。他の作品も楽しめそうです。

2008/09/24

中国みやげ


同じ職場のなおぽんさんが中国へ2週間も出張にいっていたのですが、このクッキーはそのお土産。ありがとうございます。

しかしこのパンダ……なにかたくらんでいます。
メラミンか?メラミンなのか!?
ミルクとか使ってそうだし。なにより表情が怪しい。

同じクッキーをもらったT君が僕のところに来て、「そういえばあのクッキー食べました?」って聞いて来ました。
「いや、まだだけど」
「じゃーまだやめとこ」
「おなかすいてるなら今食べた方がいいんじゃない?」
「いやいやいや、まだ大丈夫ですって」
パンダ君信用ないし、人を毒見役にしようとしてるしダメすぎる。

写真も撮れたし、今日帰ったら食べよっと。

2008/09/21

エムブリオ

26日までに仕上げないといけない仕事があるのに、未だ全然形になってない……。
最近ではなかなか無いピンチかもしれない。身が入らないでいたのが原因なんだ、マズイ。
というわけで昨日は久々に休日出勤して来ました。今週はかなり本気出して頑張らなきゃいけないな。

それでも今日はリフレッシュのために「よりあいどころ」へ顔出してきました。
5人いたのだけど、時間がなかったので『エムブリオマシンRPG』の戦闘部分だけ遊ぶ事になりました。懲りもせずル・ガルーを使ったんだけど、読まれまくってバシバシ狙い撃ちされて死ぬ寸前だった(笑)
でも一応パイルバンカー2回撃てたのでちょっと満足。

TRPGも時間とってしっかり遊びたいね。
ベタな剣と魔法の世界で、ダンジョンや古い城をかいくぐってモンスターと戦い、謎を解いてお姫様を助けるとかそういうのがいいな。

2008/09/19

猫空間


つくづく思うんだけれど、うちの猫は毎日何処へ出かけているんだろう。
多分猫の国……猫ワールドみたいなところへ行っているんじゃあないだろうか。それなりに猫付き合いがあったり、上司猫に「たまには○○さんちのとこへも顔出してやれよ」とか言われたりしているんだと思う。
猫ワールドは現実世界との平行空間に位置しており、猫たちはそこに自由に行き来できるだけでなくその猫空間をつかって通常では考えられないような距離を移動することもできるのです。
もしかしたらライオンとかトラなんかも猫ワールドに住んでいるのかもしれない。でもちゃんと自重して街なかに猫空間の出口をつないだりしないようにしている。

もう10年以上前になるんだけど、うちの近所にすごく迫力のあるノラ猫のボスがいました。茶トラで体長が1メートルぐらいあるような雰囲気で、太ってるんだけど生命力がみなぎっていて、額にはマンガみたいに斜めにはしった傷跡がありました。
どれぐらい迫力があるかと言うと、路地を通ろうと思った先にそいつが寝そべっていた時、遠回りしようか本気で悩むくらい。
なんか血みどろで鳥食べてたりするし。本気で戦ったら負けそうな感じ。今では猫を飼って猫好きっぽい感じではあるんだけど、あのころはどっちかというと猫、怖かったな。
そんなボスもあるときフッといなくなってしまった。多分引退して猫の国へ行ったんだと思います。

じっと目を閉じているうちの猫をみていると、こいつは僕なんかよりずっといろんなことを知っているんじゃないかなあと思えてきます。政治経済とか芸術とか、宇宙とか。
友人の数は僕より確実に多いだろうな……近所の住民で僕の知らない人に話しかけられているのをよく見るし、グレーや白や三毛などの猫仲間もたくさんいて何かコミュニケーションをとっているみたいだから。

猫は良いな。
居心地のいいように向きを変えながら眠り、鳥の声に気付いて外を眺め、どこかにふらっと出かけていくという生活。
キウイフルーツのツルで作られたリースをかじりまくってボロボロにすること。彼らは辞典で調べなくてもそれがマタタビの仲間だってことを知っている。
朝会社に行くとき、布団でゆったりと寝ていること。

あー、たまには仕事代わってくれ。

2008/09/18

反省会


これ、先日の大会で撮影された動画です。名前とか顔とか出てるけど気にしないように(笑)
もそもそプレイしててイライラするかもしれないけど、ここまでに5時間戦ってるんで許してやってください。

デッキリストはこちら。受けを狙って滑ったようなデッキ名もスルーしてください……。
デッキ名、いつも無しだったのだけどH君の影響で前回ぐらいからつけはじめました。もっと中二病全開で「エターナルフォースブリザード」とかにしてもいいんだけど、カッコいい名前は弱いと恥ずかしい。コロコロっぽく「よおし、今度は俺の“ダーク・テンプテーション”が相手だぜ!」とかいうノリで遊んだら笑えるかも。鬱陶しいだけか。
実際には、ジャッジが「始めてください」って言ったらプレイヤー達が「「よろしくお願いします」」と淡々と進める雰囲気です。

しかし1戦目はひどいな……《沼》2と《囲い》《大口》といった手札で「何とかなるだろう」と思ってキープしたんだけど、結局土地引かず。しかも相手がカメレオンだったのでどうにも対処出来ず、あっという間に負けてます。

2戦目以降はサイドから《氷の干渉器》通称『アイシー』を3枚と、《くぐつ師の徒党》2枚を投入しています。代わりに外したのは《名も無き転置》4枚と《ブーメラン》1枚。

こちらは1枚カードをプレイする度にほんの少しずつ有利さを積み上げる戦略であるのに対し、相手のビッグマナは手札を使って強引に土地を並べ《調和》で手札を取り戻すという動きをしています。正直《調和》を打たれるとくじけそうになる。
相手のクリーチャーのサイズが大きいので呼ばれると対処しなきゃいけなくなり、その結果カウンターマナを残せない綱渡りのプレイになっちゃってる。

2戦目の最後のところとか、「もう勝ちなんだからさっさと攻撃しろよ!」って突っ込まれるかもしれない。
でもね、なんか田中さんはすごく楽しんで対戦していて、ニコニコしてるし目が輝いてるんだよな。なんかその笑顔や目の光が、「まだ戦える」という雰囲気をかもし出していて怖かった。ある意味最強のブラフですよ。

数年ぶりに使ったアイシーはやはり強かった。自分のプレイング見るのもなかなか面白い。

2008/09/17

無人島に生きる十六人

須川邦彦著『無人島に生きる十六人』読了。
会社のT君が図書館から借りてきてあったのを、休み時間を使って読んでしまいました。
読むのが早すぎる→仕事中に読んでたんじゃないですかという疑惑を持たれましたが誓ってそんなことはありません。
記録小説のようであり半分子供向けのようでもあり、とても読みやすい上面白かったです。

明治時代にあった実話が元になっている、遭難して無人島に漂着した16人の日本人のおじさんたちのお話です。
ちょっと古めかしい文章で語られる、無人島での生活。生き残るために決められたいくつかの規則の最後の項目に「愉快に暮らしていこう」というのがあって面白い。
海亀をひっくり返して捕まえたり、井戸を掘ったり、見張り台を作ったりと無人島での生活を確実に作り上げていく様子が読んでいてわくわくします。
全員が協力して一つ一つ確実に問題解決にあたっていく姿は、明治時代の日本人はこんなだったのかなと想像させられます。きっちりしているようでどこかのんびりしている雰囲気が面白い。
アザラシと仲良くなるエピソードからエンディングに向けてはホロリときました。
『十五少年漂流記』とか『蝿の王』、『ロビンソン・クルーソー』など漂流を題材としたお話で名作といわれるものはたくさんあるけれど、『無人島に生きる十六人』はそれらに負けない、和製漂流記だと思います。
爽快感があって楽しかった。

2008/09/16

Hello World

ソフト屋の仕事シリーズその4。
最後に書いたのが5月。趣味のプログラムに走ってしまい更新していませんでした。久々に書いてみたい。

ソフト屋の、一番のお仕事といえばやはりプログラミングです。プログラミングとはコンピュータに作業の手順を教えること。
なぜ人が指示したとおりにコンピュータが動くかと言うと、そういうふうに作られているからといってしまえばそれまでなんだけど、コンピュータが以下の要素を持っているからであると言えると思う。
・何百、何万行もあるメモ帳
・次に読むべきメモ帳の行番号を覚えている場所
・メモ帳に書かれている命令を実行する能力

メモ帳には最初、人間がいろいろな命令を書き込んでおきます。コンピュータは最初の行からそれを読み、1行読むごとに次の行を読み進めていきます。
各行に書き込むことのできる内容は様々で、例えば「メモ帳の100行めに10って書いといて」とか、「200行目の中身が50になってたら、次に読むべき行は1000行目ですよ」とかいろいろできます。特に2番目の例は重要で、この能力のおかげでコンピュータは普通の機械とは違い『場合によって動作を変える』ことを実現しています。
この、メモ帳に書かれた命令の羅列がプログラム。命令をどういった順で並べるのかを考える作業がプログラミングということになります。

パソコンもプログラムによって動作しています。
パソコンの画面は細かい点がそれぞれ違う色を出してウインドウや文字や絵が表現されているけど、これもコンピュータが「左上の点は青を表示」「その隣はグレーを表示」とか一行一行メモ帳を読みながらちまちまと処理しています。
キーボードの読み込みも「キーが押されてたら次は2000行から読み始めてね」「押されたのがAだったら今度は2500行に行ってね」とかいう感じでコンピュータそのものは非常に地味で単純な作業をひたすら繰り返してます。
そんなことでパソコンが動くのか?とちょっと心配になるかもしれない。でも大丈夫なのです。なぜかと言えば、例えば1GHzのCPUなら1秒間に10億もの行を読み、実行することができるから。
細かく単純な作業を無数に組み合わせて、パソコンは画面を表示し、音を出し、キーボードやマウスの監視をし、ネットワーク通信を行っています。そんな風にしてパソコンは動いている。すごい。


さて、その1その2その3で説明してきたような手順により、何を作るかが明確になったところで実際にプログラミングの作業に入ります。

 if (eKeyCode == KEY_UP) {
  if (ucVolume < VOL_MAX) {
   ucVolume++;
   SendMail(TASK_SENDMESSAGE, MES_SET_VOLUME, ucVolume);
  }
 }

C言語ならこんな具合。
こうやって設計を見ながら実際にプログラミング言語で動作を作り上げていくことを「実装」と呼びます。

機能の実現のためにどう書くべきか考え、まとまればひたすらキーボートをタイプしてコードを書き連ねて行きます。動作を確認できるところまで作りこんだら実際に動かしてみる。
うまく動かなければダメな原因を突き止めて直していく。上に書いたぐらいの短いコードでも、『==』を『!=』と書いてしまったり『>』と『<』を間違えたりというちょっとした事でまったく動きが変わってしまうポイントが何箇所もあります。
プログラミングのミスのせいでまったく意図していない、わけのわからない動作をすることもあります。いわゆる『バグ』っていうやつです。
バグはプログラムを書いていく限り必ず生まれると言われてます。プログラマがどんなに真面目でも天才でもメガネでも、どこかでミスしてしまうらしい。詳しくは品質工学とかそういう本を読むと載ってると思う。

設計書をにらみながら、発生するバグをちぎっては投げちぎっては投げ、「どこまで出来た?」とか言ってくる上司をかわしつつコードを書く。
実装作業はプログラマという職業をやっていて一番苦しく、そして一番楽しいところなんじゃないだろうか。昔は「プログラマ30歳定年説」とかあったけど今はもっと伸びてる気がします。仕事でやれるうちは続けたいな。


過去の記事
その1 マイクロコンピュータ
その2 要求定義
その3 設計

2008/09/15

長野杯佐久予選

なんだか何にもやる気がない時とかありませんか。忙しいし、どうにもならない気分で大会は今回パスしようとか思っていたんだけど、思い直した。
理由をつけて逃げていてはいけない。戦うのだ。
というわけで、前日まであきらめていたM:tG長野杯佐久予選、気分を奮い立たせて出場してきました。

結果は3勝1敗1分で決勝に出ましたが、最終戦で負けて本戦出場ならずといったところです。
残念だったけど、それでも良く戦えたと思います。元々スパイラルブロックのカードは殆んど無いので、今後はアラーラが出てからがんばります。

対戦記録。

1回戦 T君
知り合いと当たると精神的には楽。
T君はダブルマリガンからのスタートでそのまま押し切って勝ち。
いまいち良く覚えてないんですが、2戦目もアドバンテージを取り続けて勝ったような気がします。
3点

2回戦 ELCさん フェアリー
1戦目はELC氏の引きが悪く、《恐怖》を4枚とか持っている状態のところを《遁走の恐君主》で殴りきって勝ったのですが、2戦目は圧倒されて負け。
3戦目は競ったんだけど、8枚目のランドの引きが1、2ターン遅れて負け。いい勝負でした。
3点

3回戦 緑単 
多分予選であたるのが3回目になる対戦相手。緑が大好きって感じの人で、いつも緑です。ランドをすべてフォイルでそろえているっぽい。
確か上田ではサックリ勝ったんだけど、松本ではカメコロと大霊に殴り殺された。しかし今回はこちらのカウンターがかなり強化されているのでどうにかなるはず。
1戦目、事故り気味なところに《恐君主》を出したところで勝ち。
2戦目は順調にカウンターを重ね、場を掌握して勝ち。
6点

4回戦 5色 雲打ち
かなりあちこちの大会で見る顔。なんとなくいつも負けている印象があり苦手意識が…。
1戦目、相手のデッキが良くわからないまま勝ち。ビッグマナとかいうものなんでしょうか。
2戦目、ミシュラランドや雲打ちで殴り殺される。
3戦目は《大爆発の魔道士》をリアニメイトしながらランドサーチスペルをカウンターしていき、動き始める前にとどめました。
9点

この時点で9点以上が8人、7点0人ということで上位8名確定。

5回戦 赤黒
IDしました。
1回だけカジュアルで対戦してみましたが、なかなか見たことのないデッキで面白かった。
10点

シングルエリミネーション1回戦 緑単
緑単の人と再び対戦。正直おいしいと思った。2戦軽く取ったからね。
テーブルをビデオ撮影されたので、いずれニコ動にアップされるかもしれません。
で、おいしいと思ったのもつかの間、1戦目は土地事故で瞬殺されました。やばいと思った…というのも、このまま負けたら動画見てる人ががっかりするに違いない。
2戦目、対《大霊》に入れた《Icy Manipulator》がヒット。じわじわと耐えて逆転する理想的な展開で勝利。
3戦目は土地の引きが悪く苦しい展開ながらも相手の動きも鈍く、二転三転の動きの後勝利しました。
これは見ごたえのある映像になったんじゃあないだろうか。顔映ってんのかな。自分で見るのも楽しみだけど、コメントが怖いな。

シングルエリミネーション2回戦 赤単
記憶に無いぐらい完璧にボコされました……対応しきれないようなデッキではないはずなんだけど、引きの強さがどうしようもない感じでした。強かった。
コレに勝てば本戦に出れたんだけどね。つくづく残念だけどここまで勝ちあがれたのは良かったと思います。途中IDとかゆるいことをしちゃいけなかったんでしょうか。


ともあれ現環境最後の大会、なかなか楽しめました。次はアラーラのプレリリース大会かな。いろいろな要素があって勝つのは難しいけど、次もがんばりたい。

2008/09/12

eneloop

繰り返し使えて便利な充電式乾電池eneloopに、単1型と単2型が出ています。
まだ秋月には売ってなかった……ような気がする。まだ実物見たことが無いのですが、大きいだけあって容量もかなり大きくなっているみたい。ちょっと使ってみたいな。
今度の単1、単2は10本以上直列にするなって書いてあるのでノート電源の実験をしたときのような使い方はできないみたいです。残念。でも単1を10本つないだら相当なインパクトになりそうだ。

いや、いきなりそんな無茶はせずとりあえず目覚まし時計用に1個だけ買ってみようかな。

僕の中のイメージでは、単1電池と言えばマグライト
特に6セル仕様のマグライト、単1電池が6個入ってるので長さと言い重さと言い非常に武器っぽくてときめきます。あれの中身をeneloopにしたらちょっと素敵だな。
武器っぽいものにあこがれるのは何なんだろうねぇ。中二病患者なんでしょうか(笑)

2008/09/11

時砂の王

小川一水著『時砂の王』読了。
SFファンタジーを読んでいてこれほど魅了された作品は今まで無かったかもしれない。読み終わってまた最初から読み始めています。

物語は26世紀、宇宙開拓を進めていた人類と、そこに襲い掛かった謎の生命体との戦いから始まります。
壊滅的なダメージを乗り越え攻勢に転じた人類は、敵が歴史改変のため過去に旅立ったことを知ります。主人公のオーヴィルは、過去へ向かってその時代の人間達と共に敵と戦う使命を持って生まれた『メッセンジャー』という存在でした。

メッセンジャー達は人類そのものを救うために、戦闘と時間遡行を10万年にも渡って繰り返していきます。一度過去へ移動してしまうと時間の枝分かれが出来てしまい、未来へ移動したとしても二度と元いた世界には戻れない。
その絶望的な状況を、オーヴィルはたった4ヶ月ほどで作った思い出を糧に戦っていきます。
練りこまれたSF的設定や常に緊張感のある戦闘の描写だけでもとても魅力的な小説なんだけど、それ以上に感情に訴える何かがあると思いました。孤独とか、愛情とか、いろいろと考えされられるお話です。

ページ数は意外と少なくて、読みやすいです。今、これ以上のお勧めはありません。

2008/09/10

東京出張

朝から展示会を見学し、その後客先をまわるというスケジュールでした。
お客さんとの打ち合わせが午後からなら、「どうせ東京まで行って来るんだからちょっとでも勉強して来い」という会社の意向があっていつも展示会見学が入るわけなんだけど、正直ビッグサイトみたいに広い会場を歩き回ってると午後の打ち合わせに差し支えるほど体力を奪われるような……気のせいなんでしょうか。
単に貧弱なだけか。

午後の仕事は予想以上に早く終えることができたので、秋葉探索に行って来ました。
サンコーレアモノショップ、秋月、千石、イエサブRPG、あきばお~、T-ZONE、クレバリー、イエサブTCGとまわって(こうやって書き並べると仕事以上に熱心だな)ズタボロになったところで帰ろうか迷ったんだけど、ふと思い立ち久々にSchatzkisteさんにお邪魔してきました。メイドカフェ。

小さいビルの入り口から細くねじあがった階段を四階まで上ったところにある、小さい部屋がそのお店です。
レンガ敷きの床に黒い木の柱と梁、漆喰で塗られた白い壁。古くてやたら大きい戸棚や重そうなテーブルが置いてあり、ちょっとした異次元というか、ファンタジー的な非現実感を味わえます。
作り付けの棚には奇妙な本や不気味な絵本など変わった蔵書が並び、そのほかにTRPGのルールブックや多種多様のボードゲームが並べられたり重ねられたりして埋め尽くされています。
M:tGのカードこそ無いものの、自分にとってちょっと気味の悪いほど理想的な空間になってます。
他のお客さん達とTRPGやゲームについて話しができたり、ちょっと変わったPDAやガジェットを持ってる人が多かったりと、周囲の空気に埋没できてなかなか心地いい。

こちらのお店、後半年で閉店し新規開店となるようです。半年後どんなお店になるのかわからないけど、少なくとも今の場所は非電源系ゲームに興味がある方にはお勧めできると思います。

2008/09/09

宮部みゆき『ICO -霧の城-』

宮部みゆき著、『ICO -霧の城-』を読了。
同名のプレステ2用ゲームをノベライズした作品です。ちょっと調べてみると、どうもゲームのファンからはこの小説に対して厳しい評価があるようでした。というのも、ICOというゲームはかなり説明を省いた作りになっていて、ストーリーについてはプレイヤーの想像に任せている部分が大きい。自分なりのストーリーを思い描いていた人からすると、それとズレた部分が違和感になってしまうからみたいです。
僕はこのゲーム遊んだことが無かったので、純粋に小説として楽しめました。

主人公のイコは生まれながらに生贄とされることが決められていた少年。生贄として捧げられた“霧の城”で、鋼鉄の檻に閉じ込められた少女と出会ったイコが、少女と共に外の世界を求めるというストーリー。

導入部分では生贄として育てられたイコと彼の育ての親、友人が、理不尽な運命に苦しむ姿が丁寧に描かれています。独特な世界観や活き活きした少年たち、そこに重苦しく圧し掛かる呪い。物語りの世界に引き込まれました。
おそらくゲームそのものの再現であろう城の描写や冒険についてはちょっと読み難いなと思う部分もあったけれど、それでも少女の手を引きながら進んでいく緊張感が伝わってきます。
中盤からクライマックスにかけては少女の視点や無人の城の過去の姿が描かれ、少しづつ序盤に展開された謎を解き明かしていきます。

城の空気感というのかな、無人なのに松明が灯り、幽霊が徘徊する雰囲気が冒険の感覚を味わえてすごくいい。その雰囲気の中でも、主人公のイコが前向きで希望が持てるところも良かった。
ファンタジー好きならとてもお勧めできる作品だと思います。

2008/09/05

劇団ひとり『陰日向に咲く』

劇団ひとり氏著『陰日向に咲く』読了。
映画化される程話題になりましたね、これ。今は文庫本で出版されています。お盆に帰省してきた弟が電車の中で読んできたというのを貰ってしまいました。

なんだか『ホームレス中学生』のイメージが強かったせいか自伝だと思ってたけど違った。オムニバス形式の小説です。
色々な、ちょっとダメな人たちが主人公として登場してきます。それぞれの短編の主人公たちは、ほんの僅かな関連性をもって他の主人公たちと繋がっています。読んでると「あー、こいつはさっきのあの人なのね」って思い出すような作りになってるわけです。

全体に文章量が少なくて2時間もかからずに読めてしまうような感じだったけど、いろんな変な人を設定してその人の内面を形作っていくという作業がさすがにあの芸風で売っているだけあって上手いなあと感じました。
さくっと読めて楽しめます。お勧めです。

2008/09/04

佐久予選は13日

一個前の記事で間違えてました。13日の土曜日です。
なぜ19日になんて間違えたのやら。

Shards of Alala Orb of Insight

M:tG次期エクスパンション、『アラーラの断片』が10月中旬にリリースされます。
結構良い勢いで注文しちゃいました。

色々と新カードの噂が出始めていて個人的にはなかなか盛り上がってます。ELCさんのところで紹介されていた、「アラーラの断片のカードに使われている単語の数を調べるツール」をボチボチ弄って妄想を楽しんでいます。

個人的に気になるのはスペルカウンターです。
counter 15
counters 13
という検索結果なので、2枚はあると見ていいのかな。4マナの変な機能付きと更に重いレアカウンターとかいう組み合わせだったらやだな……スナッグに代わる何かが欲しいところです。

planeswalker 4
新プレインズウォーカーが4種類しかないということなのか、プレインズウォーカーに影響を与えるカードが4枚もあるということなのか……

plains 16
island 11
swamp 11
forest14
mountain 14
基本地形を持ってたらピッチになるカードとか、結構ありそう。

discard 15
ハンデスカードが3種類ぐらいかな。あと青のドロー&捨てが2種類ぐらいで、その他各色に捨てることをコストとするカードが2枚ぐらいずつ入ってくる……かも。スペルシェイパーとかいたりして。

あー、あれはどうだろう?
cat 3
3種類か…どうせ赤と緑と赤緑とかだろうけど。ああ、たまに白でライオンとかいるっけ。

19日に佐久で長野杯予選がありますね。レギュレーションはスタンダード……現環境最後になるだろうなあ。
これは参加したいところだ。

2008/09/01

漫画『デトロイト・メタル・シティ』

映画が公開されたのをきっかけに、とりあえず原作である漫画版を4巻まで読みました。
何人かから薦められてたから、やっと読めてよかった。

本当はオシャレなポップ歌手をめざす主人公の根岸が、カリスマメタルバンドのボーカルとして祭り上げられるというギャグ漫画。
悪魔と恐れられるクラウザーさんの正体が実は気弱な青年であるというギャップ、ほぼその1つのネタをあれこれのシチュエーションで盛り上げることにより笑わせてくれます。
バンドメンバー達が結構好き。ベースのジャギはズレっぷりがなんとなくマサルさんのマチャ彦っぽい。ドラムのカミュは妄想を演奏に叩きつけてすごい演奏をする上、普段はアニメTシャツをズボンに入れたオタクファッションをしているという素敵キャラ。

他にもなんだか妙にムカつくオシャレな人々や、やけにほのぼのした根岸の家族など面白いキャラがたくさん出てきます。一気に読んだら変な疲れ方をしたので(笑)暇つぶしにちょこちょこ読んで行くのがいいんじゃないかと思った。
映画版も面白そうだ。観に行きたいなー。

2008/08/31

映画『インディペンデンス・デイ』

映画『インディペンデンス・デイ』がテレビ放映されてました。
何となく流して観てしまった。カップラーメン食べたりしながら。夜、急にラーメン食べたくなるというのは何の呪いなんだろうねぇ。おいしいからいいんだけど。

インディペンデンス・デイというのは7月4日、アメリカ独立記念日を指しています。
従って、冒頭で7月2日にUFO襲来って話になると「ああ、2日間で宇宙人撃退して『アメリカだけじゃない、人類の独立記念日だー!』ってなるんでしょ、はいはい。」という超ネタバレな感じになります。

“お約束満載の娯楽をベタに楽しむ”と言う意味で、とっても質の良い作品なんじゃないでしょうか。
カップラーメンじゃなくてポップコーンとビールとかの方が合うかもしれないなあ。

2人の主役のうち片方が天才エンジニアであるデイヴィットなんだけど、このキャラの能力がすさまじい。
まずノートPCで宇宙人の暗号を解読してしまう。人間の作った暗号ですら、物理的に解読できないものがあると言うのに。
UFOのシールド解除プログラムもすごい。シールドを制御してるハードウェアを操作してるわけで、これができるなら「ビームが出なくなるプログラム」とか「着地してドアを開けるプログラム」とかも簡単に作れちゃうはず。
作ったプログラムをウイルスにするのもまた大変です。本来のプログラムに割り込んで自作プログラムに処理を移して、何事も無かったかのように元のプログラムに戻るって感じの実装をしなきゃならない。
さらにこれを無線でアップロードするには、通信しているハードウェアの受信プログラムのバグを見つけて、それをセキュリティホールとして利用するプログラムを書く必要があるわけです。
これらを一瞬で作り上げる能力。天才とかいうレベルではなく、宇宙人の存在以上にファンタジーだと表現しても過言ではないでしょう。多分バットマンとかスパイダーマンとかのクラスでは無く、スーパーマンとかウルトラマンとかと同じぐらいデタラメな凄さ。
宇宙人たちは触れてはいけない化け物を呼び覚ましてしまったわけです。

この映画出てたころはハリウッド映画はまだまだ元気があったと思うんだけど、最近国内では随分消費が落ち込んできているようです。
単純に面白いのが少ないのかな?みんな飽きてきたんだろうか。

映画『舞妓Haaaan!!!』

金曜だったかな、映画『舞妓Haaaan!!!』がテレビ放映してました。見たことなかったのでしっかりと鑑賞してしまいました。
最初の、掲示板で喧嘩するシーンがメチャメチャ面白くて声出して笑ってしまった。
なんかもうちょっと懐かしい感じがしてしまうのはネットの流行が物凄い速さで動いているからだろうなあ。
掲示板でもめた時の空気が結構好き(笑)殺伐とした感じとか(笑)

芸妓屋で遊ぶのって大変なんだねぇ。いろいろと細かなルールが、ちょっとしたファンタジーワールドっぽくてなかなか観ていて楽しい感じでした。
特に「一見さんお断り」ってのはすごい。一般人は遊びにいけないんだね……まあ、そんなお金ないけどさ。

お酒を飲んで歌や踊り、野球拳……という、定番というかイメージ通りの遊び方の他に、なにやら色々なゲームをしていたのが気になった。
茶つぼっぽい手遊びゲームとか、屏風で隠れて全身を使ったじゃんけん(?)とか、楽しげで見慣れないゲームの数々。奥が深い。

映画中盤のバタバタしたところはやっぱり劇場で観た方が面白かったんだろうなあと思いました。
最後まで楽しく観れて良かったです。

しかし何だろう、最近テレビでCMはさみながらダラダラ映画見るというのが何となく楽で良い気がしてきている。こんなんじゃいかんな。やっぱり劇場行かないと。

2008/08/29

お笑い番組

普段テレビをあまり見ないんだけど、H氏宅で教えてもらってものすごく気に入ったのがあるのでここで紹介してみる。
モンスターエンジン 神々の遊び
会社で何人かに見せたんだけど「?」っていう反応でちょっとさびしかった(笑)
面白いと思うんだどなあ。

そういえば有野課長と濱口ってよゐこだっけ、彼らが出立ての頃にやっていた妙なコントがすごく好きだった。動画さがしたら見つかるだろうか。

2008/08/28

PSP『モンスターハンターポータブル2nd G』

カプコンの『モンスターハンターポータブル 2nd G』で遊んでます。

これは3D視点のアクションRPGです。特徴はキャラクターのレベルアップが無いこと、Wifiで協力プレイできることあたりかな。

レベルアップが無かったらいつまでたっても先に進まないじゃん、ってことになるんだけど、そこは武器や防具を強化していくことによって条件を良くして行くという形になっています。

楽なクエストで回復アイテムなどを集める
 ↓
難しいモンスターに挑戦
 ↓
より強い武器/防具の素材を得る
 ↓
集めた素材で武器/防具のグレードアップができれば、さらに強いモンスターに挑戦できる

よくあるRPGの“経験値稼ぎとレベルアップ”のあたりが、“素材集めと武器・防具の性能”の部分に集約されてるわけです。

あとはプレイヤーがいろいろ覚えていくところがレベルアップ代わりなのかな。補助アイテムの使いどころとか、モンスターの行動パターンとか弱点などなど、工夫すると有利になる余地がなかなかいいバランスで残されていて面白くなっている感じ。

実のところこのゲーム、はまりすぎて時間が吸い取られるのとどんどん強いモンスターが出てきて先が見えないのとで1ヶ月ぐらい止めてました。
ところがたまたま先週の土曜日に東京の友人たちが上田に来ていて「一緒に遊びませんか……モンハンで!」というお誘いを受け、久々のハンター生活復帰となりました。

ミスドで各々PSPを持ち、魚竜を釣ったりしてはしゃいでいるところを会社関係の知り合い夫婦に見られてちょっと恥ずかしかったりもしましたが(笑)これやっぱり協力プレイで遊ぶと面白いんだよねぇ。
その後しゅうへい君の家へ移動し総勢6人の大モンハン大会となりました。一気に10時間ぐらい遊んでたんじゃないか?ハンターランク2だったのが最後には4になってたし。

また協力プレイで遊びたいんで、足引っ張らない程度にすすめて行きたいな。

2008/08/27

創作ボードゲーム『Conflict!』

前々から取り掛かっている同人ボードゲームの製作作業中です。

タイトルを『Conflict!』(コンフリクト)と決めたこのゲーム、何度かのテスト対戦と暇を見てのソロテスト、場合分けをしながらの確率計算など地道だけどまあまあ順調に製作をすすめて来ました。
ところがここに来て非常に困った事が。
カードを50枚程度使う内容になっていて、このカード達がゲームの本体というか中核を成すわけなのですが、ゲームのカードと言えばやっぱり絵が描かれているわけで、その絵をどうするんだ?という問題に突き当たったわけです。
要は「カードゲームなのにカードに絵が無い」。

いや、突き当たったというか今まで目を瞑ってきたというか(笑)
なんとかなるかなーとか思ってたけど絵が勝手に出てくるわけでもないわけで。

誰かに依頼すればいいんじゃないか?とか友人達からの提案があり、ファンタジー絵のホームページとかいろいろ探したりしてみたんだけどこれがまたなかなか難しい……いったいどういう人にそんなことを頼めるのやら途方にくれるばかり。気がつくと絵描きさんのページを普通にネットサーフィンしてる自分がいるw
そんなこんなで1ヶ月以上何の進展も無い。これはマズイですよ。
あー、もうあれだ。

オレは自分で描くぞォォォォJoJoォォォ!
必要な絵は35種類。果たしてどのくらいかかるだろうか。ちなみに現在3枚ぐらい(笑)タスケテ(笑)

2008/08/16

もんぜん杯、オリジン・スタン

もんぜん杯、オリジン・スタンの大会に出場してきました。

今回は非常にデッキ作成に苦しみました。というのも、2つのブロック+1つの基本セットというカード選択幅のせいです。
ブロックパーティで使った白黒がとにかく好きなので、派手さは無いけど今回もこれで行こうとは思っていたのですが、10日に『よりあいどころ』でカジュアルプレイした感じだとなんだかドランに全然勝てなかったのです。
そこから一週間、“リシャーダの港抜きのポンザレッド”とか“生き埋めデッキ”とかを作ってみたのですが、シミュレーションしてみるとやっぱり白黒は対応力があるんだよね。
で、やっぱり楽しいというか、カッコいいデッキということでやっぱり白黒を選択しました。

一番の弱点は微妙な色拘束による中途半端な事故だったので、インベイジョン+マスクス+5版だったところを、インベイジョン+オデッセイ+5版に変更。

幽体オオヤマネコ様をメインとした『ぬこデッキ』として出場しました。

沼 10 / 平地 6
Caves of Koilos 4 / Tainted Field 4

Spectral Lynx 4 / Ravenous Rats 4 / Desolation Angel 2

Wrath of God 2 / Rout 2 / Vengeful Dreams 2 / Chainer's Edict 3
Phyrexian Arena 3 / Skeletal Scrying 2
Gerrard's Verdict 4 / Vindicate 4 / Death Grasp 4

前日にちょっとだけしゅうへい君相手に練習できる機会があり、Vengeful Dreamsを借りることができました。自分では1枚しかなかったけど、2枚投入。ありがとう。
相変わらずインスタントで動けないけど気にしない。

1回戦 絵描き丸砥石
ちょっと話題に上がっていて、誰か作ってくるかな?いたらやだなーとか言っていたデッキにいきなりぶち当たる(笑)
Painter's Servantを出して、Grindstoneを起動するだけというお手軽コンボで、対応できないとその場で負ける恐ろしい技。
1戦目は手札に2枚と6マナ揃った状態から起動され、なすすべも無く負け。
2戦目はサイドから解呪を投入。絵描きが出た状態で2ターンほど猶予があったんだけど解呪もVindicateもGraspもWrathも引けずに負け。でもまあ即死コンボって普段なかなか見れないので楽しかったです。
×× 0点

2回戦 ターボジョクル
2マナ出るランドを使い、Jokulhaups(エンチャント以外全て破壊)を撃ち、墓地から勝手に帰ってくるNether Spiritで削り落とすデッキ。
1戦目、ネコ2体で調子よく殴っていたらジョクルを喰らう。何も無い場に相手のNetherだけ残った状態から3回ぐらい殴られるも、順調に土地とネコを引き踏みとどまる。
追い討ちのためにアリーナを張ったらBlood Oathを喰らう。ライフは6点。手札にはソーサリー3、クリーチャー2、インスタント2、土地1の状態で相手の指定が「土地」。ギリギリ生き残ったところで相手のNetherをエディクトで押さえこみ、ネコパンチで勝利。
2戦目は相手の土地を破壊して押さえ込み、その隙にアリーナを張りました。その後2ターンぐらいで結局ジョクルを喰らったんだけど、場がきれいになってからの立ち上がりは毎ターン2ドローしてたら非常に有利なわけで……Graspで吸い取って勝ちでした。
○○ 3点

3回戦 ELCさんの魚デッキ
上田勢(?)身内対決。
マーフォークでした。
1戦目、比較的クリーチャーデッキには強めなはずの僕のデッキですが、結局大量除去を1枚も引けずに負け。単発は何回か撃てたんだけどカウンターあるからねぇ(笑)
2戦目は沼が並び、Wrath系を警戒しなくて良いと判断したELC氏が魚達を一気に展開し、なすすべも無く削りきられました。
×× 3点

4回戦 大量マナデッキ?
ミラーリの目覚め/Mirari's Wakeを使って何かをしようとしていた。正義の命令/Decree of Justice が見えたので、それでトークンを大量に発生させたりしたかったんだと思う。
1戦目はエンジェルで場をきれいにしたら投了されました。
2戦目はネコで半分ぐらい削り、手札破壊でカウンターを誘ってGraspで削りきりました。
これ負けたら帰ろうかなって感じだったんで、勝ててよかった。
○○ 6点

5回戦 ドラゴンストーム
早いと3~4ターンに決まるという噂のデッキ。5点飛ばすドラゴンを4体引きずり出して全て相手プレイヤーに当てて20点削るらしい。
このプレイヤーさん、僕のデッキをシャッフルするときに「じっこーれ、じっこーれ」と事故れコールをやってくれてちょっと笑った。まあみんな心の中では事故れ!って思ってるんだろうけどさ(笑)
でも逆にいい引きで良かった。
1戦目、デッキがわからないながら、2枚捨てさせを立て続けに3回撃った上ネズミ→ネズミ→ネコとかやってたら勝てた。
2戦目はネズミ→ネコ→ネコと展開しながら相手の赤マナソースをピンポイントで破壊して勝ち。
○○ 9点

結果一応勝ち越せはしました。負けたマッチもデッキそのものにはもう少し対応できる可能性はあったと思うので、方向性としてはさほど間違ってはいなかったんじゃあないかと自分では思ってます。
たまにはこういう謎レギュレーション大会いいですね。さすがに疲れたけど、いろんな妙なデッキと対戦できて楽しかった。

2008/08/11

栗本薫『グイン・サーガ122 豹頭王の苦悩』

前作があまりにひどかったので、今作は借りて読みました。
しかし作者さん、重病なのに書くスピードはあいかわらず速い。週刊誌みたいだ。

122巻は前の巻で出た批評をちょっと逸らそうとしたようなイメージでした。「王妃を悪者に表現しまくったけど、王妃からしたらこうだったんだよ」みたいなフォローをした雰囲気。
正直121巻と合わせて1冊にまとまる内容だったんじゃないのかなと思う。旅芸人編から闘技場編のあたりが物凄く面白かっただけに、同じ話を延々と垂れ流していて3ページぐらい飛ばして読んでも問題ないぐらいのぐだぐだっぷりはダメじゃないかと思う。
それでも最後の数ページはちょっと良かったかなあ。続きが気になる展開はいつもながら巧いです。

そういえばなにやらグインサーガ、アニメ化されるんですね。
どうなんだろう、全般的に鬱々とした話が多いし、今人気が出そうな要素は少ないし、あんまりアニメ向きじゃないような気がする。でも動いてるグインは見てみたい。期待しすぎない程度に楽しみしておきたいと思います。

養老孟司『バカの壁』

養老孟司氏『バカの壁』読了。
解剖学者である養老先生が、思うままに喋った内容を本にしたというもの。2003年のベストセラーで、当時買ったんだけどいまいち没頭できず放置してあったのです。
久々に引っ張り出して最初から読んでみたらこれが結構面白い。話をまとめたという形式であるせいか、話題が飛びまくってますが一応一貫したテーマがあります。
そのテーマが『バカの壁』なんだけど、噛み砕いて言うと「雑学として知っている」ことと「理解している」ということは違うんですよ、ということでしょうか。現代社会は情報化社会でなんでも出来事が伝わるけど、実感として飲み込めないまま解った気になっている、と。
もっと自分でいろいろ理解しようとしていかなきゃダメですよって言いたいんだな、と僕は受け止めました。

なかでも面白いなと思ったエピソードは『個性』の話。均一を目指して教育しながら「個性を伸ばせ」って言うのは変なんじゃないの?という問題提起がありました。
そもそも人間、素の状態でスペックが違っている。隣の人とお前を見間違えるなんてことは無い。個性というのは元からあるもので、むしろ他人こそ理解できないものであるとのこと。だから「他人と協調しよう」という教育をしていくべきなんじゃないのか、という主張をしてました。

確かになんか最近いろんな企業の偽装事件なんかを見てると、もっと協調性というか、優しさというかおおらかな心みたいなものがどこかにあればこんな風にはならないんじゃないかなーと思う。
まずは会社が独善的に利益を追求した結果、不正をし始める。これ、社内で「まずいんじゃないの?」とかそういう話になってれば事件にはならないはずなんだけど、個人主義だから協力して改善しようってことにならない。
で、誰かが内部告発しちゃう。告発って多分悪いことじゃないんだろうけど、なんかそうする前に話し合いとかできないのかな?とか思ってしまう。
で、事件になって表に出たらマスコミが社会的背景も考えずに叩きまくる。どうしたら良くなるか、今後同じ問題を
起こさないためにはどうすればいいのかっていう議論はぜんぜん無くて、とにかく「こんな悪いことしてた」「こんなことを隠してた」っていう報道をしまくるわけです。
なんかどこをとってもギスギスしていて、いやな世の中だなぁという感じがするんだよね。

まあこんなこと言いながら、自分には協調性というものはあんまりありませんけど……。

経済の話も興味深かった。数字を動かしているだけの『虚の経済』が巨大になっていてそちらが世界を動かしているみたいになってるけど、やっぱり物をやりとりするための『実の経済』を大事にしなきゃいけないんじゃないかという話。
『虚の経済』とは『花見酒経済』というやつで、酒樽を囲んで熊さんが八つぁんにお金を渡して一杯飲み、今度は八つぁんが熊さんにお金を渡して一杯飲み、とやっていると見た目上お金は回ってるんだけど実際のリソースはどんどんなくなっていくだけでいつか破綻するというもの。
この本が出た頃はガソリン高騰なんて話は全く無かったと思うんだけど、現在の石油事情を考えるとうすら寒く感じるところであります。

この本、某ネットショップの書評がいまだに良評価と悪評価で更新され続けています。どう受け止めるかの差こそあれ、なかなか考えされられる良い本なんじゃないかなと思いました。

2008/08/07

AVR入門 その2

AVR入門 その1の続きです。

前回作成の低速ライターを紹介したページに、AVR910互換ライターというのがあって簡単そうだったのでこれを作る事にしました。

材料:
USBシリアル変換モジュール(前回のを使いまわし)
ICソケット(20pin(AVR用)、24pin(USBシリアル変換モジュール用))
10MHzのセラロック
ピンヘッダ(6pin)
ATTiny2313

1)回路作成
前回同様USBシリアル変換モジュールを使いました。楽なので。

今回も、モジュールは直接ハンダしないでソケットを使います。
CPUであるATTiny2313も、書き込みのためには前回製作のライターに挿す必要があるためソケットを使います。ソケットは向きを間違えないように注意です。
まあ間違えても爆発とかしないけど。触るとめちゃめちゃ熱くなってたりはしますけどね。

2)ファームウェア書き込み
AVR910互換ライターのページ、『ファームウェア』の項目の『改変したファームウェアのソース(avr_prg2.lzh)』をダウンロードし、コンパイルします。
すると、avr_prg.hexが得られます。(←これをメモ帳にコピペしてavr_prg.hexという名前で保存してもOKだと思う)

C:\avreggとか言う感じに作業フォルダを作り、前回ダウンロードしたavrsp_egg_050629.lzhを解凍して保存します。さらに先ほど作ったavr_prg.hexも入れておきます。

コマンドラインを起動して、作業フォルダへ移動します。前回製作のライターにATTiny2313をセットします。
コマンドラインで、書き込みプログラムを起動します。
c:\avregg> avrsp avr_prg.hex -pv3
↑最後の -pv3のところはポート番号なので、デバイスマネージャとか見ながら自分で繋いだのが何番になってるか調べてその番号を入れます。
時間かかるけどひたすら我慢。あー、でも30分もかかって終わらなかったらなんか前回製作のライターが間違ってるとか壊れてるとかしてそうなのでいろいろチェックしてみてください。
すぐエラーでとまる時なんかも、回路どこか作り間違いしてるかと思われます。

次にもう一つこのコマンドを打っておきます。
c:\avregg> avrsp -d40 -fL11011101 -fH11011101 -pv3
これはヒューズビットの書き換えということをやってます。具体的にはここで外部クロックを有効化してます。

3)書き込み済みCPUを回路に組み込む

2でライターファームが焼かれたCPUが出来たので、こいつを1で作った回路に組み込みます。
と言ってもソケットに挿すだけでいいのかな?

ここまでで『AVR910互換ライター』ハードウェアが完成です。


4)使い方
ソフトウェアは avrdude-GUI (yuki-lab.jp Version) ←こちらのページからダウンロードしました。
『avrdude.exe Version 5.5 実行バイナリ』が最低限必要です。これと『avrdude-GUI Version 1.0.4 実行バイナリ』を両方ダウンロードして使ってます。

とりあえず両方ダウンロードして適当なフォルダに展開します。
『AVR910互換ライター』ハードウェアをPCに接続し、ライターには書き込みしたいAVRマイコンを接続します。

avrdude-GUI.exeを起動すると、なにやらそれっぽいアプリが起動します。この『avrdude.exe File』にavrdude.exeへのパス、『Programmer』に『Atmel Low Cost Serial Programmer (avr910)』を設定します。
『Port』には実際の使用ポートを入力し、『Device』にはライターに接続した書き込みしたいCPUの型番を指定します。


動作確認には、『Fuse』のReadボタンを押してみるのがいいと思います。ヒューズビットが読み込めたら成功。
これで完成です。



参考:簡単に焼けるようにこんなのを作りました。
写真左側20pinに揃えて置くとATTiny26、右側に揃えて置くとATTiny2313、下のソケットではATMega88が焼けるようになっています。


プログラムの開発環境はAVR StudioとWinAVR、2つのソフトを解説サイトを見ながらインストールすればOK。両方とも無料で公開されています。

ここまでくれば、“自分で作って遊ぶための下準備”が出来たことになります。1500円ほどでここまで揃えられるのはなかなか素晴らしい。
先日ATTiny26Lで作ったLEDメーターなんかもこのライターで焼いて作ることができます。
こいつでまたなにかいろいろ作っていけたらいいなー。

AVR入門 その1

AVRマイコンによる電子工作を始めるにあたり、どこから手をつけたかというところのメモ。

マイコンのプログラムは、パソコンで作成→コンパイル→マイコンに焼きこむ→マイコンの乗った基板を動作させる、という手順で動かしていきます。
最初に何が必要かというと“マイコンに焼きこむ”ための道具が必要なわけです。最初ちょっと面倒だったので、いろいろと覚え書きをしておきます。


まず、これを作りました。『AVRを使わないAVRライター~AVRを使うUSBライター製作のために』というものです。

ただ、USBの方が楽だなと思ったので『FT232RL USBシリアル変換モジュール』を使いました。
必要な部品:USBシリアル変換モジュール、74HC04、ICソケット(14pin(74HC04用)、20pin(AVR用)、24pin(USBシリアル変換モジュール用))
※モジュールとか950円もするし、各ICももったいないのでICソケットでハンダ付けしました。失敗しても損害が少ないし、別の回路に流用したいときも抜き挿しするだけでOKだしね。


シリアル変換モジュールを使った回路図はこんな感じになりました。完成した基板にはATTiny2313を直接挿せるICソケットをつけています。

書き込み用のソフトウェアは、上記『AVRを使わないAVRライター』にある、
>> →実行ファイル+Cソースファイル avrsp_egg_050629.lzh
をダウンロードして使います。


とりあえずここまでで、回路図を元に基板を作成し必要なソフトをダウンロードすると、
「ライター用のプログラム(avrsp_egg_050629.lzh)」
「ライターハードウェア」
が手に入ったことになります。

これだけでもAVRライターとして使えるので、このまま自分の作りたいものの工作に突入できます。
ただ、ちょっと書き込みに時間がかかるのでこのライターを元に、もう一段階高速なライターをつくりたい。

その2に続きます。

2008/08/05

乙一『ZOO』

乙一氏『ZOO』読了。
短編集で、短めのお話が何篇も収録されています。
最初の話の「カザリとヨーコ」がいきなりとても面白かった。家庭内のイジメがテーマなので、なんとなく初期のハリーポッターみたいな雰囲気があります。
ストレスを受けて受けての最後の破滅的な展開がすばらしい。
他に「陽だまりの詩」というお話がなかなか感動的でした。人類滅亡後の世界で(相変わらず人類滅亡ネタ大好き)、最後の生き残りの青年と彼が作ったロボットの話。
主人を埋葬するために作られたロボットである主人公は、やがて死を理解していきます。その過程が丁寧に描かれていました。
最後のハイジャックのお話は読んでいて楽しかったな。生死を賭けた緊張感の中、妙に気の抜けたコミカルな会話が続いていきます。ラストシーンもビックリしますよ。

その他の話もそれぞれとても面白くてなかなか読み応えのある一冊でした。

これで手元にあったものは一通り読み終えてしまった。乙一作品は独特の雰囲気でハマれますね。泣かせる話も良いし、SF的設定も面白いし、猟奇系の作品も嫌いじゃなければ楽しめる。
短編が多く読みやすいのでおすすめです。

2008/08/04

映画『どろろ』

テレビ放映してたので見てしまった。『どろろ』映画版。
どろろと言えば「おまえ女だったのか?!」パターンの古典であり、つくづく手塚先生のマニアック懐の深さに感嘆せざるを得ないところであります。
ところがこれが映画版では柴崎コウさんで、いくら顔を泥だらけにしても美人としかいいようが無い。どうするのかなー?と思ってたらやっぱりいきなりバレバレな感じで話が進んでました。
百鬼丸の手足、義体じゃなくてフランケンシュタインのように死体をツギハギして作っているのは驚いた。原作ではサイボーグ009みたいに腕を折った中から仕込み水鉄砲で酸を撃ちだして攻撃したりしてかっこいいんだけど。
その辺の違いもさほど違和感無く、妻夫木の百鬼丸もなかなかかっこよかったです。

原作の、最後のなんかもっと読みたいんだけど……という中途半端な雰囲気の部分は、映画版ではうまくまとめられておりサワヤカな感じで良かったです。

百鬼丸は切ないキャラです。
視力聴力以上に働く超感覚と不自由の無い義手義足で普通の人間を超えた能力を持っている上、やさしい育ての親に教育されて正義感ある立派な人間として描かれているのだけど、本人は自分の体にコンプレックスを持っているんだよね。
実際心の目で見ていたときは目潰しとか効かないし、義手の時は平気で剣を受けたりできてたところが自分の体を取り戻すにつれて弱点が増えていく。
そんな状況で自分が助けた村人たちに化け物扱いされ追い出されてもやっぱり普通の人間になりたいと望んでいて、見ていてグッと来るのです。

最近映画館行ってない……なにか面白そうなのやってるかな?

2008/07/27

長野杯 松本予選

M:tG 長野杯の松本予選、行ってきました。

レギュレーションはローウィン=シャドームーアブロックで、一昨日届いたイーブンタイドがいきなり使える。
青黒か白黒かですごく悩んでいたんだけど、結局青黒に決定。

メイン 60
4 フィルタ
4 部族
4 リフプ
6 島
6 沼

4 大口
4 大爆発
4 漂い
2 誘惑撒き
2 青黒アバター

4 思考囲い
4 unmake
4 青コマ
2 黒コマ
3 マネキン
3 霧への変化

サイド15
4 蛇化
4 墓地リムーブするやつ
3 くぐつ師
1 黒コマンド
3 ピンポンパン

適当すぎ(笑)白黒持ってきたかったんだけど、ランドがちょっと不安だった…
でも良く考えてみると、つぶやき4プール4フィルタ1平地7沼8とかなら結構余裕だったんじゃないか。


1回戦 黒赤ローグ
ローグを通して徘徊で回すデッキ。
2戦目に残ライフ2で辛うじて勝っただけであとは削りきられて負け。
徘徊コスト安すぎ。
×○×

2回戦 フェアリー
言わずと知れた強デッキ。苦花ってそろそろ禁止にしてもいいんじゃないかなあ(笑)
1戦目、青黒アバターで2回パンチしたら相手が投了。
2戦目は思考囲い撃った次のターンに苦花トップデックされて負け。
3戦目はフィルタランドスタートで2ターン目に思考囲い×2→苦花×2で勝ち。
○×○

3回戦 緑単
緑白のハイブリッドカード満載で、カメレオンの巨像入りのデッキ。
2戦とも土地事故してる間に巨像や緑白アバターが並んで負け。プロテク黒ダメだった(笑)
××

4回戦 黒単-1カウンターコントロールデッキ
上田予選で、呪い人形デッキを使っていた彼。
今回は屍滑りを軸に-1/-1カウンターを乗せるカードを集めた面白いデッキ。意欲的に自分のやりたい事をするデッキを作る姿勢はすごく良いですね。
1戦目は叫び大口効かないしバシバシ殴られて死にそうだったんだけど耐えて耐えて黒コマンドで勝ち。大味過ぎですみません。
2戦目は細かく削られ続けて負け。
3戦目、青黒アバターで勝ち。やっぱりブロックされないって強い。
○×○

5回戦 キスキン
このブロックでは一番嫌な相手かも。結構対策してるつもりなんだけどいまいち勝率悪い。
その上、逆事故で2戦とも負け。ゲームになってなかったorz
××

以上、6点で終了したためさすがにトーナメントは無いだろうと思い、借りてたカードを返して帰り支度をしていたらなんだかトーナメント出れますとの事。追加でもうちょっと遊べることになった。

トーナメント1回戦 キスキン
またもやキスキン……まあ強いもんな。
1戦目 17→14→11→5→0 負け。なんか成長するキスキン強い。
2戦目は青黒アバターを出したところにラスを撃たれ、アバターを霧化で守ったら勝った。ちょっと楽しかった。
3戦目、ここで踏みとどまれる!ってところで緑白アバターが出てきて負け。プロテク青赤黒って強すぎです。

今日は色々対戦できて楽しかった。6戦もやるとやたら疲れるけどね。
しかしなんかみんな黒くて叫び大口要らなくて寂しかった。レッドキャップの方がまだ使えそう。
キスキンは勝てそうで勝てなかった。
ブロック構築は使えるカードが限定されてて、スパイラルを全然持ってない自分としては結構楽しく遊ばせてもらったなと思います。もう今後は多分スタンダード作らなきゃいけないんだろうね。

15日にはもんぜんプラザでオリジン・スタンがあります。昔のカード使えるのは楽しいのでぜひ行きたい。白黒とか、貿易風ライダーとか懐かしいので遊びたい。

2008/07/23

ノートパソコンを電池で動かす 外装編

電池直列編では、思い立って動かしてみるところをやってます。
監視回路編では、AVRマイコンを使った残電圧監視回路を作ってみました。

さて、20個の電池はさすがに邪魔です。4個ずつの電池ボックスにいれても邪魔です。
そんなわけで、アキバで「いつか使おう」と思って買ってきてあったケースのなかからいい感じのを選んでみました。

電源スイッチです。部品を嵌め込むための穴を、ヤスリでサイズを調整しながら最終的にはぴったりになる大きさで開けます。
これ、四角い穴を開けるのがなかなか大変でした。案外しっかりしたケースで、プラスチックなんだけど厚みが3ミリぐらいあります。カッターとかではキツイ…どうしようかと悩んでいたのですが会社で機械設計の人にちょっと話してみたところ「それなら超音波カッターでしょう」という話になりました。

超音波カッターとは一見普通のカッターナイフみたいなナイフの柄からコードが出ていて、それが20センチ角ぐらいの機械に接続されたものでした。
機械には周波数の調節用ダイヤルがついています。で、超音波を出しながらナイフの刃先をプラスチックに当て、発振する周波数を調節していきます。
周波数が合わないうちは硬くて全然切れないプラスチックが、周波数が合ったとたんにバターのように溶けながら切れ始めます。
まあアレです。プログレッシブナイフ。
切り口は溶けた感じになるので、かなり余裕を残して切り、残りはヤスリで仕上げないといけません。


丸い穴は簡単。ドリルでがーっと開けるだけ。

これはノートPCへ電源を提供する端子部分です。電源のところもそうだったけど、嵌め込みパーツを使う場合はよっぽど変な失敗をしない限りはきれいに仕上がります。

ああでもこれ、位置がちょっと失敗気味だったかも。あとから考えると1ミリぐらいずらしたかったのですが、一発勝負なのでどうしようもありません。
問題なく配置できてるからいいんだ。

ちと写真がわかりにくいかもしれませんが、これは残容量を示すLEDメーターです。
10段階表示。

窓はLEDにあわせて四角く切り取ってあります。
こいつも超音波カッターでズバーッと切って、あとは汗だくになりながらガリガリとヤスリで削りました。
なかなか綺麗に四角い窓が開いています。

薄いグレーのアクリルレンズかなんかをぴったり嵌めればより製品っぽくなると思うので、良い素材があったら取り付けたい。
今はLEDがそのまま見えるような形になってます。

外観はこんな感じになりました。
単純に黒い箱ですねぇ。電池が20本入ると結構ズッシリとした重みになります。なかなかカッコいい。

これ、組み立ててるうちにいろいろと改善案が出てきてしまうんだよね。USB給電口があったら便利じゃないのとか、そもそもステップアップ電源を使って電池を16本ぐらいで済ませられるんじゃないのか、とか。

今回はとりあえずこのまま完成させます。

VAIO君を接続してみました。
以前の実験では2時間程度の駆動時間でしたが、今回は自宅で20本全て充電しなおしてから稼働時間のチェックをしてみました。

ウサビッチの動画ファイルをひたすらループ再生させること、なんと2時間50分。警告音がピーピー鳴り始めました。予想通りというか、予想以上というか。

普通に使ってれば3時間持ちそうです。あとはやっぱり100均の4本100円電池を5パック買ってきて実験してみたい。どんな結果になるのか……ダメダメでも笑えるし、それなりに長く動いたりしたらそれはそれで面白いな。

内部写真中身は電池がみっちり押し込まれ、
スピーカーとか電池同士をつなぐ配線がその隙間にねじ込んであります。
なかなかいい感じの仕上がり具合になってるんじゃないかと。目的として、実用は3割ぐらいでいい。単3乾電池でそれなりに動かすというオモチャ感覚を楽しむのが7割です。

もしeeePCなんかを買ったら19V系に設計しなおさなきゃいけないなあ。とはいっても、あれは単体で8時間も持つようなので外部バッテリーなんていらなそうですけどね。

2008/07/17

東京出張

久々に(?)東京へ。
A社からモノを購入し、それを材料に製品を作りB社へ納入するというプロジェクトが進んでおり、今日はそのA社とB社両方へ行ってきました。正直夏場は東京行きたくない。暑いし。
午前と午後みっちり打ち合わせをした後、会社の人たちとは現地解散。僕は秋葉へ向かいました。

あちこちでEeePC901が売っていて参った。重量は1キロ超えてますが、手ごろなキーボードサイズと大きくなったディスプレイ、何よりバッテリー駆動8時間という省電力。欲しくなる……けどさすがに6万の衝動買いはできなかったです。
「今買えないと次に手に入るのは10月とかになっちゃいますよ」とか店員が言ってたけどホントかな。

ふらっと入った古いパーツ屋のビルにデュエルスペース付きのカードショップが入っててびっくり。遊戯王のカードをスリーブにいれてマジメに遊んでる人がいてさらにびっくりした。
M:tGガチャガチャが200円だったので回してみたら『鏡の精体』が出た……当たったのか外れたのか……

カードのお店をひとしきり回った後、電気部品のお店へ。またちょっとしたものを作りたいのでいろいろと買い込んできました。

遊ぶネタや試したいことは山ほどあるけどこなす時間が無いな。今週末は3連休だったり、もうすぐお盆休みだったりするけどまとまった休みとなるとなぜかダラダラとPSPやってたりするから困る。

2008/07/15

ネット規制法

司法試験の論文問題に、“もしも「ネット規制法」があったら?”という出題がありました。
問題はこちら(PDFファイル)

これ、なかなか面白いです。よく未来物の映画なんかで「行き過ぎた管理との戦い」っていうテーマがあるけど、まさにそんな感じ。
ここで登場するネット規制法は次のようなものです。
・年齢制限をかける。ネットワーク機器にはすべてフィルタリングソフトウェアを導入する。
・どのページを“有害”と判断するかは政府の「フィルタリング審議会」の判断による。
・認証ソフトを導入しなかったり、削除した状態で子供に使わせた場合は違法となり罰則がある。
・18歳以上であれば、手続きをすることによりフィルタリングソフトを削除することができる。

この条件付けで、さらに次のようなストーリーが展開されます。
・Aさんは平和問題に関するページを運営していた。このページの有用性は社会的に認められていた。
・しかし、その中にあった写真が残虐であるとして、フィルタリングの対象になってしまった。
 →この時点で18歳未満はもとより、フィルタリングを解除しなければ大人でも見ることはできない状態になる。
・問題となった写真は直接表示するようにはなっておらず、不快感を与えるかもしれない画像として注意文をつけた上で別ページに掲載していた。
・Aさんはこれらの処置への対抗策として、自分のページがフィルタリングを通過できるようにするソフトを開発。これを新しい別のページにフリーソフトとしてアップロードしたところ、捕まってしまった。

で、設問は「あなたがAの弁護人だったとしたらどう主張するか答えなさい」だそうです。これは実際受験したら大変だろうなあ。
ハリウッド映画だったらまずフィルタリングハックの技術を狙う組織からの接触がありますね。審議会の手を逃れて組織にかくまわれて、すごい地下研究所とかを見せてもらったりして一旦は安心するんだけど実は「審議会」と組織のトップはつながっていることを知ってしまう。
そんで組織も逃げ出して、警察と組織の両方に追われて逃げ回った挙句にマザーコンピューターかなんかを爆破、みんなが自由にネットを見られる世界になってめでたしめでたしと。まあこんな感じでしょうか。

妄想ストーリーは置いといて、論文はどんなのが正解なんでしょうね。「法律で決まったことなんだから違反したらダメだと思います」とか書いたらサックリ落とされるんだろうな(笑)
模範解答とかあったら読んでみたい。素人目には「審議会」あたりが突込み所なんだろうなとは思うけど、どう弁護するか?なんていわれてもサッパリですね。
時間内に憲法を引用しながら問題点を突いていく文章をまとめるなんてことができればそりゃあ弁護士になれるだろうさ、うん。

しかし問題文の「ネット規制法」、ある意味リアルで気持ち悪い。
プログラマやってるとサンプルソースを探したり計算式を探したりドライバを探したりというのはもう日常で、ネット無しでは立ち行かないです。年齢規制はともかく、ネットの時間規制論なんてまったく論外です。プログラマに限らず、他にもネットに依存して成り立ってる仕事もたくさんあるんじゃないかな。
法人個人で制限を変えればいいと言う話もあるかもしれないけど、抜け道になったり問題が複雑化するだけで何の解決にもならない。
政治家さんやテレビの有識者さん(笑)の方々、インターネットはメディアじゃなくてインフラであるということをよく理解した上で議論して欲しいなあと思います。

栗本薫『グインサーガ121 サイロンの光と影』

栗本薫『グインサーガ121 サイロンの光と影』読了。
これは酷かった。主人公イジメも甚だしいですよこれ。

以下、ネタばれ&読んでない人にはさっぱりな話題が続きます……


作者さんとしては、グインの今の嫁をメタメタに悪く見せておいて、病死とかで退場させて読者を納得させた上で最終的にリンダとくっつける方向に持ってこうってことなんだろうけど。
なんかケイロニアは立派な国ですよ~って散々やっといてあれは無いでしょう。ストーリー的に無理がある。元々ケイロニアにいたはずのハゾスさんがあの状況を初めて見たっていうのがそもそもおかしすぎる。どんなに顔あわせにくくたって王様不在の王妃と宰相なら会わないわけないでしょうに。
前半のグインバンザイを延々やってるのもいい加減しつこいし、後半は気色悪いのでもうゲンナリでした。あー、もう次は買わない。

2008/07/14

久美沙織『MOTHER-The Original Story』

久美沙織『MOTHER-The Original Story』読了。と言っても、これは10数年前に読んだことがあったのですが、なんとなく思い立って読み返してみました。
タイトルの『MOTHER』とは、元々ファミコン用のRPGだったものです。80年代風の世界観と宇宙人や超能力を題材に、RPGとしても斬新な作品でした。ファンも多いんじゃないでしょうか。
ちょっと前にゲームボーイアドバンスで『MOTHER 1+2』として復刻されてます。

小説版は、ヒロインの女の子の視点で進められていく形でした。ゲームではほとんどの時間、ただついて歩くだけになるキャラクター達ですが、彼らの感情が丁寧に描かれていてとてもいい感じです。
ストーリーの流れは、原作の展開を一応押さえつつ、いろんなイベントがテンポ良くちりばめられています。
RPG一本遊んだような、主人公達の成長とか、謎解きとかの雰囲気が楽しめました。古い作品でもう新品は売られていないようですが、古本屋とかで見つけられたらぜひ。お勧めできるお話だと思います。

2008/07/11

iPhone発売

iPhone本日発売ということで、あちこちでニュースになってます。
そんなに騒ぐことか?とかちょっと思いますけどね。そういえばMacBook Airの時なんかも、朝、テレビのバラエティっぽいニュース番組で散々取り上げられて大騒ぎしてました。MacBook Airは未だに実物を見たことがないという事実を考えると、まあ流行る流行らないにかかわらずお祭り騒ぎで楽しんどけ、って雰囲気なのかもしれません。

iPhoneはねぇ、携帯としては喜んで買う人、少ないんじゃないかと予想しています。理由は3つ。

1、画面剥き出し。
『画面が傷つくから折りたたみがいい』って人が結構多い。僕の携帯が画面剥き出しなんだけど、「それ傷つくでしょ?」って心配する人が沢山いる。「やっぱり折りたたみじゃないと」って人はiPhoneダメでしょう。

2、絵文字が使えないということ。
僕の使っているWILLCOMですら他社と共通の絵文字が使えるというのに。使ってないけど。というか、世の男性達はメールのやりとりで絵文字というものを使ってるの?
彼女とラブラブメールをする時は赤ちゃん言葉でハートマークとかニコニコ顔とか泣き顔とか使いまくっちゃってるのだろうか。そんなことないか。
まあ自分が使わなくても、彼女が送ってくれた『おはよう♥』メールが『おはよう■』とかになってしまっていたら物凄く味気ないんなじゃいかと。

3、ワンセグとフェリカが無い。
なんでかよくわからないんだけど、自分の携帯がいかに凄いか説明したがる人がよくいます。
いかにそれが薄く、軽く、テレビとオサイフ機能が収まっていて、カメラが何万画素もあるかということを熱く語られてしまう。
話をさえぎれない、目上の人にこれをやられると非常に迷惑だよね。「へぇー、スゴイですね」って答えるけど。
話がそれたけど、そういう“わかりやすい高機能”がiPhoneにはついてない。インターネットに繋がることも、音楽が聴けることも、いまどきの携帯にとっては当たり前のことだしねぇ。
マルチタッチパネルで写真をくるっと回せたりするけど、それもさほど自慢するような機能だとは思えない。やっぱり「ワンセグ」「フェリカ」が無いと売れないんじゃないかな。


色々書いたけど、僕は1も2も3も気にしない人なので買ってもいいかなって思ったりしてました。
しかし、残念なことにiPhoneはモデムにならないのです。
携帯なら携帯のブラウザでネットを見る方法と、パソコンに携帯をつなげてパソコンのブラウザでネットを見る方法とのどちらかを選べますよね。
iPhoneは6000円の通信費を払ってもiPhoneからしかネットに接続出来ないわけです。その回線をパソコンから利用することが出来ない。これが痛い。痛すぎる仕様です。結局「これは無いな」という結論に落ち着きました。

今のところ60GのiPod photoがとても調子よく使えているのでしばらくはこれでがんばろうと思います。
iPhoneは……誰か買ったら触らせてください。実物が動いてネットに繋がってるところは凄く見てみたい。

2008/07/07

乙一『さみしさの周波数』

乙一氏作、『さみしさの周波数』読了。いや、読んだのはもう1ヶ月以上前なのですけれど、読書メモです。
4つの短編が収録されていました。

『手を握る泥棒のはなし』
これはなかなか楽しいお話でした。泥棒をするために壁にドリルで穴を開けて、手を突っ込んだらその手を掴まれてしまうという展開です。
泥棒が男性で室内にいるのが女性。お互い手を掴みあった状態での会話のやり取りと駆け引きで話が進んで行き、どうなるのかとハラハラします。

『フィルムの中の少女』
映像の中の少女が、1度目の再生では完全な後姿で写っているだけなのに、次に再生した時は少し振り向いていて、また次に再生した時はもっと振り向いていて……
という、ある意味良くあるタイプの怪談を使ったお話です。
文章が、終始フィルムを発見した女性が誰かに語りかけているように書かれており、読み進むにつれて“聞き手”はいったい誰なんだろう?とジリジリとした緊張感が味わえます。
オカルト的な主題と推理と、最後にはじんわりとした感動も。なかなか楽しめました。

乙一作品はちょっと調べてみるとかなり映像化されてるみたいです。
『手を握る泥棒のはなし』もドラマかなにかになっていたようで、これはすごく見てみたいと思いました。

2008/07/06

GPT神戸 長野大会

GPT神戸 長野大会に出場してきました。
今回はローウィン=シャドームーアブロック構築。前回のスタンダードで持っていったデッキを少し変えた形で投入しました。
青黒コントロールデッキです。一応良く使われているカードで構成されてますが、有名なデッキのコピーとかではありません。見た目の美しさや構成の美しさが無いと作る気がしないのです……それで強ければ文句無いんだけどね。

今回はスイスドロー6回戦となりました。

1回戦 ドランデッキ (サイト眠れる森の獅子のぐっさんという方)
1戦目、フィルターランドしかなくて本当ならマリガンしなければならない手札だったのにすっかりタップインランドと勘違いしてスタート。『思案』を撃ったところで「あれ?これ違いません?」とか言われて警告はもらうは何もプレイできないはでもうグダグダwゲーム以前の段階で負け。ヒドイ。
2戦目はサクサク除去が入ってそれなりの形で勝ち。
3戦目は土地が止まってしまい負け。
結構いい勝負が出来るレベルだったと思うんだけど色々と残念な結果でした。
×○× 0点

2回戦 キスキン
1戦目 キスキン相手にすさまじいスロースタート。残4ライフまで削られたところでいったん踏みとどまり、相手のライフを5まで削る。
クリーチャーのやり取りがあった後『メドウグレインの騎士』が4ターンほど居残ってしまい、地道に補強されて削りきられてしまいました。土地しか引けない4ターンはキツイ……何か1枚でも引いていれば。
2戦目 山ほど入っている除去で順当に場を押さえ、殴りきりました。
3戦目 自分としてはいい感じだったと思うんだけど、タイムアップ。最後無茶しすぎて死にそうになった。ちょっと怖かった。
×○- 1点

3回戦 緑単ツリーフォーク
緑単色のツリーフォークデッキ。
1戦目 5/5とか4/6とか出てきて7点まで削られたところで『叫び大口』と『誘惑撒き』で踏みとどまり、そのまま殴り勝ち
2戦目 『目腐りの終焉』強し。相手ライフが8あってまだ2ターンぐらい持ちそうだったんだけどいきなり投了されてびっくりしました。心が折れたみたいだった。
○○ 4点

4回戦 フェアリー
1戦目 土地が4枚で止まる。ギリギリで回してたら『苦花』が出てきて圧倒されて負け。
2戦目 『人形』で釣った『漂い』で相手ライフを12点まで削ったところで『苦花』が出てくる。手札の除去カードの数を見たらそのまま勝てそう……殴りきって勝ち。
3戦目 どうも土地が詰まり気味で自由にプレイできず、苦しんでいるところに『苦花』×2を喰らってかなりキツイ状態に。最後は青命令のフルタップに賭けたんだけどさっくりカウンターされました。
×○× 4点

5回戦 キスキン
1戦目 こちらライフ14点、相手ライフ24点のところから『誘惑撒き』と『レッドキャップ』でひっくり返して勝ち。快感です。
2戦目 なんかトークンがワラワラ出てきて『鏡編み』で瞬殺されました。ヒドイ。
3戦目 3体生成→3体除去を2回ほど繰り返し、11点まで削られたところで『レッドキャップ』を並べて踏みとどまる。鏡編みが怖いなーと思ったら黒命令を引き、本体の7点を削りきって勝ち。
○×○ 7点

6回戦 エレメンタル (上田のH君)
1戦目 『大爆発の魔道師』で土地を止められ、なんかいろいろ出されて負け。
2戦目 除去合戦になりました。『熟考』と『レッドキャップ』でなんとか8点まで削って黒命令で8点という乱暴かつ行き当たりばったりな勝ち。
3戦目 『概念の群れ』で殴られ、それを『誘惑撒き』で奪って殴り、とやっていたら時間切れ。
×○- 8点

完全に自分のミスなんだけど、1戦目の失敗がとても痛かった(笑)
2勝2敗2分。なんだこれ……
一つ一つ惜しいところがあって、どこかちょっとした切欠があれば勝ち越せたんじゃないかなと思います。
“テンポ”という概念も大分解ってきました。熟考で6枚ぐらい引かれてても勝てるときは勝てるんだなと。
それから、負けてもそれなりの形になってれば挫けずに最後まで戦えるな、と思った(笑)
まあこれで今回のブロック構築は終了になりそうですが、スタンダードの大会も機会があれば出てみたいなと思います。

2008/07/04

ノートパソコンを電池で動かす、続編

ノートパソコンを電池で動かすの、続編です。

ただひたすら“直列にしてACアダプタの代わりに繋げました”という前回の状態ではあまりにも大雑把です。
そもそも電池がどれだけ減ってるのか解らないというのはバッテリー装置としてはあまり実用的ではありません。というわけで、残量表示をつけてみることにしました。

最近は安価なマイコンがいろいろと出始めています。特にPICマイコンは安くてラインナップも多く、周りでも使ってる人がいるということで自分でもちょっと買っていじってみたりしていました。
しかしこやつがいまいち言うことを聞いてくれない。結構書き込み機とか高かったのに、結局放置してしまってました。
なんかフル機能のC言語でサクっと動くものはないのか……
そこでふと目にとまったのがAtmelのAVRマイコンというもの。無料のコンパイラで超簡単!というようなことがどこかのページに書いてあったのでこれを使ってみることにしました。
機材も3千円くらいのを買えばあとは部品代だけ。これも投げ出したら目も当てられませんが(笑)

そんなわけで買って来ました。AVRマイコンと書き込み機。
AVR Studioというフリーの開発環境をダウンロードしてきてインストールします。
適当なプログラムを作ってコンパイルし、書き込み機で書き込み、テスト用の回路に乗せる。……すると、さっくり動きました。これは良い。

回路は最初いちいち半田付けとかしてられないのでブレッドボード上に作っていきます。
ブレッドボードは、ボード上の穴に部品を挿していくだけで回路が組めてしまいます。部品のデータシートとか見ながらザクザク挿して実験です。
とりあえずLEDをピカピカ光らせることに成功した後は、電池の残量を読み込むためにA/Dコンバーターを動かしてみました。24Vの変化を5Vの幅で読まないといけないので、抵抗で分圧して読み込みます。
この辺のプログラムも実に簡単。基本機能を走らせるだけで出来てしまいました。
表示は今回、10個LEDが入ったレベルメーター用の表示器を使うことにしました。
オーディオアンプとかについてる、ボリュームが大きくなるとバー表示が上に伸びていくアレです。仮装大賞の得点ランプみたいなやつ。
バッテリーが満タンなら全部点いていて、減ってきたら段々消していくことにします。

プログラムはめちゃくちゃ簡単です。A/Dの値を読む→LEDに表示。これだけ。
電池がやばくなって来たら音が鳴るように、スピーカーもつけてみました。一通りブレッドボード上で動くことを確認して、これ以上変更がないってところまで詰めたら回路図を作ります。

次は、回路図を見ながら実際に作っていきます。
部品の配置と、配線には結構頭を使います。パズルっぽい感じ。
方向性が決まったら、部品を一つ一つ半田付けして、配線もしていきます。

ブレッドボードで実験してた時と比べたらかなり小さくなりました。右上にくっつけてあるのはなおぽんさんがくれた電源ユニット。昔作ったそうです。小さく作ってあってすごい。

中ほどにある黒いのがAVRマイコンです。CPUです。1MHzで動いてます。最近のパソコンのCPUは1GHzが2個とかなのでこいつの2000倍以上の能力があるんですねぇ。
そういや昔のPC-9801なんかは20MHzを40MHzにオーバークロックするパーツが5万とかしてました。
このAVRは最大16MHzで動作させることが可能です。200円ぐらいなのに。
技術の進歩っておそろしいね。

残量表示が出来るようになったので、あとはこれを前回のものといっしょにきれいに箱に収めたら完成です。

続きはこちら

2008/06/30

長野杯2008 上田予選

MAGIC; The Gathering の大会に、最近ちょっと出始めました。
ちょっと前の話になるのですが、6月8日に開催されたPTQ Berlin長野予選に出場したのです。
ブロック構築ということで、カード資産が乏しい自分でもそれなりに遊べるかな?と思って、まあ気楽に行ってみた訳ですが、結果は2敗して棄権という非常にダメダメな状態でした。
最近は大会と言ってもプレリリースばかりに出ていて、プレリリースは最新カードを買ったと思えば元が取れるということですぐ棄権して食事して帰ってくるということが多かったのです。
なんか大会で勝てない。変な負け癖がついてるような気がする。全盛期はプレリでポイント稼ぎまくってたくらいなのに。

しかし8日の大会はなんだか久々に東京勢が参加している熱い場だったため、なんだか不甲斐ない結果が悔しかったのです。
ああ、ちなみにデッキはマーフォークでした。流行のデッキとかぜんぜん知らない状態で行ったらやっぱり勝てないよな。

もうちょっと勝てるだろう、リベンジだ!というわけで丁度地元である上田で行われた『長野杯2008 上田予選』に出場してきました。
今度はスタンダードです。他の人たちが使えるカードプールの、半分ぐらいの資産しかありませんがあまりそこにお金はかけられないので持ってるカードでがんばることにしました。

青黒コントロール
8 冠雪の島/Snow-Covered Island
4 冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
2 地底の大河/Underground River
2 ロノムの口/Mouth of Ronom (CSP)
2 人里離れた谷間/Secluded Glen (LRW)
2 反射池/Reflecting Pool (SHM)
4 沈んだ廃墟/Sunken Ruins (SHM)

4 熟考漂い/Mulldrifter (LRW)
4 叫び大口/Shriekmaw (LRW)
3 誘惑蒔き/Sower of Temptation (LRW)
3 残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap (SHM)

1 不敬の命令/Profane Command (LRW)
4 思案/Ponder (LRW)
4 心霊破/Psionic Blast (TSB)
2 謎めいた命令/Cryptic Command (LRW)
3 使い魔の策略/Familiar's Ruse (LRW)
4 その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin (LRW)
4 霧への変化/Turn to Mist (SHM)

□ サイドボード
1 シミアの死霊/Shimian Specter (FUT)
4 呪文書の盗人/Grimoire Thief (MOR)
4 フェアリーの忌み者/Faerie Macabre (SHM)
3 困窮/Distress
1 突然の死/Sudden Death (TSP)
1 根絶/Extirpate (PLC)
1 呪文穿ち/Counterbore (SHM)

複数効果カードを集めただけのデッキです。終わってからリストを見るといろいろと反省点があります……欲張りすぎなんだよな、きっと。
サイドボードはプレリリースで引いたような数少ないスパイラルブロックのカードで色が合うやつが適当に入ってます(笑)

以下大会レポート。ちょっと記憶があいまいなので何回戦にどのデッキと当たったかというところの順番が前後しちゃってるかもしれません。

1回戦 緑黒エルフ
エルフデッキ強いですなあ。ガラクを必死に除去してたらいつのまにか負けてました。2戦目は2回マリガンして始めてそのまま対応出来ずに負け。
そんなに特別な引き運とかいらないんで、土地事故だけはおこらないで欲しい……。

2回戦 青白マーフォーク
1戦目、順調に展開するマーフォークを除去しきれず、騎士と王で駄目押しされてあっさり負ける。ああ、後がない。
今回もこれであっさり落とすのか……こりゃ本格的に弱くなったなあとか思いつつサイドボーディングはMistを1枚Sudden Deathと交換。
2戦目は安定して除去しつづけて勝ち。ひさびさに大会で勝った(笑)もう一個勝てば久々の勝ちポイントもらえる、とちょっとテンション上がってきました。
3戦目も、旗騎士の島渡りに苦しめられながらもなんとか勝利。これはうれしい。

3回戦 赤緑ぬいぐるみ
「ぬいぐるみ人形」という、受けたダメージを敵に移し変えるクリーチャーを出し、そいつを自分で痛めつけて対戦相手を倒すというイカしたデッキ。スタンド攻撃みたいで燃えます。
1戦目はぬいぐるみ人形を、めちゃくちゃいいタイミングで引いた『不敬の命令』で除去し、単発の火力をかわしながら削りきって勝ち。
サイドボーディングでは『シミアの死霊』『困窮』3枚、『根絶』『呪文穿ち』の6枚を入れて『心霊破』4枚『霧への変化』2枚をアウト。
2戦目、『困窮』で『ぬいぐるみ人形』を捨てさせるという快調なスタート……のはずが、『憤怒の天使アクローマ』が出てきてどうすることも出来ず6点で3回殴られる。
残り2ライフ。相手は20。あー、終わった…あきらめムードで引いてみたカードが『叫び大口』。まあ相手は火力もあるし、すぐ殺されるだろうなとおもいつつおっかなびっくりプレイしてたら勝ってました。
これは非常に熱い対戦でした。面白い。

4回戦 青白マーフォーク
こちらのマーフォークデッキは、結果1位だったようです。前に当たったマーフォークとの決定的な違いは『祖先の幻視』と『呪い捕らえ』が入っていること。
序盤についてしまうリソースの差は普通のウィニー相手であれば中盤まで耐えると取り返せるのですが、この2枚のおかげで耐え切ることがまったく出来なくなってしまいました。
1勝2敗で負け。ああ、スタンダードの大会出るなら『祖先の幻視』手に入れたほうがいいのだろうか……高そう。

5回戦 青黒フェアリー
8日の大会でボロ負けしてしまった、憎きフェアリーデッキ。
ディフェンシブな動きで手も多く、使ってみたいタイプのデッキです。実際自分で作ってみたりもしたんだけど、負けたデッキに安直に飛びつくのもバカみたいだし、前回の大会ではあまり好成績ではなかったようなので今回使うのは見送ったのでした。
今回は相手のデッキにどんなカードが入ってるか勉強済みで、対戦するのも2回目なので落ち着いて対処できました。
1戦目は地道にフェアリーを除去していって殴り勝ち。
2戦目は相手の2ターン、3ターン目に続けて『苦花』を置かれ、4~5ターンでさっくり殺されました。
3戦目、2ターン目に撃った『困窮』で相手の手札が『苦花』と『スプライト』×2。『苦花』を捨てさせるとあとは特に困ったことも無く勝ちました。

ここまでで3勝2敗の9ポイント。なんとか勝ち越せたというところでしょうか。
上位8名のトーナメントに出られるということになりました。これだけで結構満足なんだけど、出来たら一つでも勝ちたい。

で、対戦相手が発表されると……負けた方のマーフォークデッキ。
……2敗で終わりましたorz

久々に大会で、知らない人の知らないデッキと対戦して勝つ面白さを味わえたような気がします。
次は7月6日のブロック構築だ。がんばろう。

2008/06/20

TRPG『深淵』購入


TRPGルールブック『深淵』購入。
実は僕はTRPGのルールって全然持ってないのです。買ったことあるのは中高生の頃の、アドバンストファイティングファンタジー、トンネルズ&トロールズ、ナイトメアハンター、あとはいきなり飛んで数年前にアルシャード買ったくらい。で、全部どっか行った……昔のはどこに行ったかわからず。アルシャードは多分売った(笑)

TRPGって人がいないと遊べないわけなんだけど、遊ぶとなるとみんなルールブック買って持ってるんだよね。だから今まであまり買う必要が無かった。
あと、自作ルールで遊ぶのが仲間うちで流行ってたからね。

『深淵』は2~3回プレイヤーとして遊んだことがあります。(なんと全部篁さんがマスター(笑))
一番最近のプレイが、今回買った『第二版』が出た時です。あまりに楽しかったんで小説風のリプレイをちょっとだけ書いたりもしました。

その時、アマゾンのカートに入れて気が向いたら買おうと思ってたのですが、とうとう本当に気が向いて買ってしまいました。アマゾン怖い。指先一つでダウンですよホント。

『深淵』はとってもドラマチックなストーリーが楽しめてすごく良いルールだと思います。ペラペラめくって読んでても面白いんだけど、そのうちまた、プレイヤーでもマスターでもやって遊べたらいいな。

2008/06/11

ノートパソコンを電池で動かす

何でこんなことを思い立ったのか、自分でも思い出せない。
『乾電池でノートパソコンが動くようなバッテリーボックスがあったら、大きさによってはいざというとき便利なんじゃないの?』
と、ある日突然思い立ったわけです。

とりあえずは検索です。
おお、同じような考えを持った人がいる。
『ノートパソコンのバッテリとして、市販の単3型充電池を使いたい』

まあ皆さん一生懸命回答してるんですが、「電圧は10本ちょっとで足りるけど1時間で電池が終わる」とか、極端な人だと「単1型でも100本必要」とか書いてあります。適当すぎ(笑)
何となくだけど案外普通に動くんじゃないのかな、電池でも。これは余らせているエネループを活用するときが来たのではないか?!

飛べない豚はただの豚だ……という気分に浸ってみた。突然だけど。

そんなわけでエネループでノート動かしたら笑えるんじゃないかと思い立ちました。殆どただ電池を並べるだけだから、結構簡単お気楽な実験になりそうです。
とりあえず自分のVAIO U101の標準バッテリーをひっくり返して見てみると、11.1V/2200mAhと書いてありました。このバッテリーが新品だった頃は1~2時間は持った記憶がある。
エネループは1.2V/2000mAhだから10本直列にしたら12V/2000mAhとなる。標準バッテリーとおおよそ同じ性能になるわけで、そうすると多分90分ぐらい動いてくれることが期待できそうです。

しかし、標準バッテリーの代わりにカチッと底面に嵌るような物は簡単には作れないし、充電用の回路もどうなってるのかわからない。
というわけで、ACアダプターの代わりに16Vを供給する作りにしようと思います。

16Vとなると、エネループの1.2Vで割ると13.3個。なんか割り切れない。しかも電池というのは電圧がじわじわ下がっていく物なので、仮に14個直列につないだとしたら最初は20Vあっても最後は15Vぐらいなんてことになってしまう。

そんなことでは困るので、DC-DCコンバーターを買ってきた。
こやつはコイルとヒートシンク一体型で手間要らず。12Vで2Aまで流せて、出力電圧も設定可能。VAIO君は16Vで850mAぐらいしか喰わないのでこれ一個あれば充分ぽい。

 エネループを20本つなげて24V出す → コンバーターで16Vに落とす → VAIOにつなげる

という形にします。これなら20本つなげたところの電圧が30Vから始まって19Vにまで落ちても、コンバーターの出力はずっと16Vが一定で出続けます。
そんなわけでこいつを使って回路を作成。見本の回路図を見ながら部品を載せて行って半田付け。裏面は電気屋さんに見せたら笑われそうなので写真は載せません。
でっかいコンデンサ(丸いヤツ)があるとちょっと怖い。昔は良くこれを爆発させてたのです。ポン!とかいい音がして、ヤバげな液体が飛び散ります。

今回は特に失敗も無く爆発しませんでした。よかったよかった。
この回路の入力に、適当に高い電圧をくれてやりながら出力電圧を16Vに調整します。

そしてその16VをVAIOにつないでやると……無事動きました!
これでもう8割がた出来たようなモノです。

さて、次は今回の主役である『エネループ20本』を用意します。

ありえん(笑)
全部直列につなぐと1.2V×20本=24Vです。変な触り方したら感電しそうでちょっと怖い。
エネループは買った状態で充電されてるというのが親切ですねぇ。自然放電が少ないとのことで、買った状態で多少の放電状況の差はあるかもしれないけどどうせちょっとなので気にしないことにします。
もう、充電しなおしとかしないでこいつらをいきなり数珠繋ぎにしてやるぜ!!


うわあ(笑) ありえん(笑)

なんだかちょっとカッコいい気もしてくる。
まねする人は一応火事とかにならないように気をつけてね。あと感電とかも気をつけてください。
それから、どこか失敗してノートが壊れても僕は一切責任を負いませんのであしからず。
これをACアダプタの代わりに接続します。左の写真のような感じ。

一応何度かいろいろと確認実験をしてからつなげました。やっぱりノート壊れたら悲しいからね。

さて、あとはスイッチを入れるだけ。
……スイッチオン!


無事動きました!
試しに適当に動画再生させたりしながら動かしっぱなしにしてみたところ、2時間半ぐらい経ったところでパシッと消えました。
現状の回路だと電圧が下がるのが見た目でわからないので、本体にバッテリーをつないでおいて補助バッテリーとして使うような形にしないとまずそうです。
これ、マイコン乗せて電池切れ警告とか出せるようにしたら面白いなあ。

とりあえず今回の実験は以上です。なんかカッコいいケースに入れてあげれば結構実用的なんじゃないかという感想です。
見た目とか、もうちょっといい感じに仕上げたいな。

その2
その3
ノートPCに給電可能なモバイルバッテリー[AA] サンワダイレクト モバイルバッテリー 700-BTL017BK

2008/06/03

VAIO U101 RAMディスク

RAMディスク、PC98時代は結構使ってる人いたんじゃないでしょうか。もう10年以上前の、Windowsが無かったころの話だけど。

RAMディスクというのはパソコンのメモリ上に作る仮想ディスクドライブで、ハードディスクなどの物理ドライブと同じようにファイルを置くことができます。
ただし電源を切ったら中身が消える。シロウトにはおすすめできません。

「そんな消えるとこに保存するなんて意味無いじゃん」という話になるわけなんだけど、まあこれにも利点があるわけです。それはめちゃめちゃ速いということ。

どれだけ速いのか。実際にベンチマークとってみました。

左が16GコンパクトフラッシュをSSD化したもの。ホントはもっとスピード出るモノなんですが、U101ではこんなもんです。
で、右がRAMディスクです。桁が違う。15倍とか(笑)すごく速い!!……けど消えます。

消えてしまうところに何を保存すればいいのか。消えてもいいものを置けばいいのです。
Windowsアプリケーションは、色々とテンポラリファイルを作りながら動作しています。このテンポラリファイルというものはまあ作業中のメモみたいなもので、とっておく必要のない物です。
このメモを大事に読み書きするのをやめて、消えてもいい場所で殴り書きさせると作業も早くなるわけです。

要はテンポラリファイルの作成先をこのRAMディスクに指定してあげると、パソコンの動作がいくらか快適になるというわけ。

こちらのページで公開されているERAMというツールを使わせてもらってます。


ああ、大事に古いパソコンを使っているわけですが、そろそろAtom搭載機の情報が出てきてすごく気になってます。
engadgetの速報ではAtom搭載eeePCのラインナップが掲載されていました。
9インチモニタ版が6万円程度、10インチモニタ版が7万円程度になるようです。
9インチ版がすごく魅力的なのです。現行サイズのままSSDが12Gかあ。6万でU101を軽く超える性能のミニPC……物欲スイッチが入ってしまいそうです。
いや、とりあえずSonyが出すAtom搭載機を見てから考えよう。秋ぐらいまで様子を見よう。

2008/05/28

乙一『GOTH』


乙一氏作、『GOTH』読了。
これはなかなかライトな読み口……というか、ものすごくライトノベルっぽいんじゃないかと思いながら読んでました。いや、ライトノベルをあまり読んだことがないので言い切れるものではないのですけれど。

主人公の「僕」とその女友達である森野を中心に、彼らが住む町周辺で起こる猟奇殺人や奇妙な事件にまつわる冒険を描いたオムニバス形式のストーリーです。
あとがきに書いてあったのですが、短編として書かれた作品に登場した二人のキャラクターが気に入ってシリーズ化したとのこと。
サイコホラーとしてなかなか面白いです。今回は特殊能力者とか出てこないんだけど、それでもハリウッド映画化の話があるらしい。まあ、映像化したらものすごくグチャグチャになりそうでちょっと僕は見れないかもしれないけど。アナザヘヴンぐらいの、ギリギリな感じにしてもらえば大丈夫かな。

これ読んでたらなんとなく昔2chのオカルト板で流行った“師匠シリーズ”を思い出した。(このサイトの左フレーム、『シリーズ』→『師匠』で読めます。一応、怖い話なので苦手な人は注意)
こちらは掲示板への書き込みなのでほんとに単発のエピソード集という感じなのですが、登場人物たちがなかなかアニメチックで面白い。漫画化して青年誌あたりで連載したらいいのにと思って読んでました。

GOTHは「せつない系乙一」では無く、人物像の執拗なまでの描き込みと猟奇というJoJo系作品です。その上ヒロインの森野さんは無表情キャラでなかなか良いです。総合して、自分としてはなかなか高評価です。
続編読みたい。無理に書いて陳腐化するのはいけないけど、ネタがあったら書いて欲しいなあ。

2008/05/15

アナログなテレビ

もうかなりテレビのデジタル化が進んでますね。大抵の場所でワンセグの電波入るし、地元のケーブルテレビもデジタルの電波を配信しているので、デジタル放送を受信できる機械を買ってくれば地デジでテレビを見ることができる環境が整いつつあります。
確かに、これなら2011年にアナログの電波を止めても大丈夫そうだなあというペースであるような気がする。

で、なんとなくパソコン用の地デジチューナーを探していたら
アナログテレビ用の地上デジタルチューナーというものをネットで見つけて、ちょっと欲しいなと思った。
これをアナログのテレビにつけると、地デジ対応になるというもの。
もちろんブラウン管が横に伸びるわけじゃないし、元々のテレビの性能以上になるわけじゃないんですけどね。
だけど本当ならアナログテレビはせいぜい『レトロゲーム専用モニター』に成り下がってしまうところを、2011年以降もテレビとして使えるというわけ。

まあこんなものをゴチャゴチャつけるぐらいなら、これの値段にあと2~3万足して地デジ対応液晶テレビを買ったほうがいいよって言われますね。僕もそう思う。

でも古めのテレビを使ってたら、それはそれでかっこいい気がするんだよね。世の中みんな液晶テレビなのにブラウン管テレビ使ってたら逆におしゃれっぽいじゃないですか。
あと何年かしたら、真空管マニアみたいな感じでブラウン管マニアが出てきて、「やっぱりブラウン管は発色がやわらかくていい」とかわけのわからん論評をし始めるんじゃないかとにらんでます。

2008/05/12

乙一『暗いところで待ち合わせ』


乙一氏作、『暗いところで待ち合わせ』読了。
いい加減飽きないのかと言われそうなほどの乙一作品追いかけ月間が続いています。多分あと3、4冊あるのでもういっそ一通り読んでしまおうかと思ってます。

これは、逃亡中の殺人事件容疑者が盲目の女性の家に身を隠すというお話です。
事故で視力を失ったミチルは、家の中でひたすら静かに暮らしています。そこで警察から逃れたアキヒロが、部屋の隅で音を立てないようにして潜んでいるのです。
同じ部屋にいて、見えるところに居ながら隠れている、というのはとてもスリリングでした。
二人のそれまでの人生が交互に描かれていき、殺伐としてしまいそうな状況も穏やかな雰囲気になっています。

これまで読んできた同氏の作品は、「これはちょっとひねりすぎだろ」と思うほどトリッキーな仕掛けがしてあることが多いように感じたのですが、この作品は落ち着いた感じですごく良かったです。
なんかねぇ、少し弱い登場人物たちがちょっとだけ前に進もうとかそういうのです。じんわり来ます。

2008/05/10

恩田陸『夜のピクニック』

恩田陸さん作、『夜のピクニック』読了。

ある高校で毎年行われる「歩行会」というイベントに参加する生徒達の姿を描いた作品です。
恋愛や進学などについて語り合いながら夜通し歩いていくのですが、お互い理由があって話す事のできない主人公の融と貴子の関係性が、ゆっくりと変化していく様をじっくり楽しむ事ができました。

それぞれの登場人物の人間性、その会話が自然でとても読みやすい。考え方とそれを表現する言葉、それを受け取った人の考え・・・という流れが愉しいのです。
なんか久しぶりに純文学を読みました。

学校のイベントに文句を言いながら全員で参加していくという状況、いまでは体験しようがないんだけどなんだかいいなあと思った。
学生時代を懐かしく思い出したりもしました。すごくいい作品だと思います。

2008/05/08

乙一『死にぞこないの青』


乙一氏作、『死にぞこないの青』読了。

主人公のマサオは小学五年生で、ちょっとニブくて引っ込み思案な他は特に特徴のない少年。
ある日新任の爽やかな先生が担任になり、喜ぶのもつかの間、その先生はクラスをまとめるためにマサオを徹底的にいじめ始める……

えげつないイジメが淡々と語られて行きます。ストレスをためてためて、終盤のクライマックスへと向かって行きます。わかりやすい感動や恐怖はあんまり無い、今まで読んできた乙一作品としては比較的地味な物語であるとは思いますが、なかなか楽しめました。

マサオ達が遊ぶ場面では、ビックリマンシールやコロコロコミックが出てきたり、田んぼでカブトエビを見つけるシーンがあったりしてなんだかすごく懐かしい気分になりました。
いじめられ、怒りを押し殺した結果現れたマサオの見る幻覚の少年『アオ』は、あいかわらずスタンドっぽかったです。現れたり消えたりするところとか、喋ってる雰囲気とか。
落ちはほっとする感じで、面白かったな、という感じで読み終えました。


ゴールデンウイークのおかげでなんとかいろいろとこなせてきた気がします。
読みたい本として待ち状態になっているのはあと20冊くらいかなあ……本屋に行かないようにしないと、減りそうにないな……むしろ増えていくんだ。まあいっか。

2008/05/06

安っぽい宝の地図

ソフト屋の仕事シリーズ。
その1
その2

ソフト屋のお仕事として、作るものが決まったら次は設計を始めます。
何をするかっていうと、そのものズバリ『設計図』を作ります。

プログラミングって結構自由なんです。シンプルなモノを作ったとしても10人が作ると10通りのプログラムが出てくるぐらい、同じゴールに辿り着くための道筋が多い。
例えてみるとレゴブロックみたいなものだろうか。「船作れ」って言われて、大きめのレゴにちっさい突起をプチっとくっつけて「出来た!」っていう人もいれば、物凄い精密で巨大な物を作り上げる人もいる。そんな雰囲気です。
この“適当に作っていってもいつか完成する”っていう自由さは凄く魅力的なんだけど、あまり無計画につくりはじめると大変なことになります。
船の前側を作って、飽きたから後ろ側を作って、くっつけようとしたらサイズが合わないから前側を作り直すとか。これが大人数で作るものだったりしたら、個人個人が自由にやってると永遠に終わらなくなってしまう。

というわけで設計図いらなそうなプログラミングでも一応設計図を書いてからやれ、と言われてます。

しかし、ある程度の図を書いても、プラモの設計図みたいに完全に組み立て方を説明するようなものは書けません。せいぜい「あー、こんなイメージね」というレベルの強制力しかないような図しか作れない。
強制力を持たせるために細かく書き込んでいくと、もうそこまで考えるならプログラム書いたほうが早いってなるし。

だから設計図書けといわれるけど正直めんどい。いつもテキトーです。どれぐらい適当かというと……

「今度のアレ、どういう感じに作ります?」
「うーん、Aパーツはセンサーとマニピュレータ、Bパーツは足の動きね。そんで通信のフォーマット共通にしといて、コアファイターにデータ送るようにしとけばいいよ。あとはコアファイターで入力したデータをおんなじフォーマットで送り返せば多分動くからさ」
「あー、それいいっすね。変な拡張パーツ付けろって言われた時も対応楽そうだし」


多分、どこもこんな感じだと思うんだけど……みんなもっとマジメに設計してるんかなあ。
今考えてみると、図工の授業なんかで粘土細工を作るときなんかも、一度落書きでもいいから完成イメージを書いてから作ろうっていう感じに教えてくれたらよかったのに。

2008/05/04

乙一『きみにしか聞こえない』


乙一氏作『きみにしか聞こえない - Callinng You』読了。
表題作のほか、『傷-KIZ/KIDS-』『華歌』の2編が収録されていました。

『Callinng You』は人付き合いが苦手な女子高生が主人公の、切ない、恋愛未満といった感じのストーリーでした。
頭の中でつくりあげた想像上の携帯電話が、同じように寂しさを紛らわせようと携帯電話を想像していた男の子とつながってしまうというちょっと変わった始まりで、その空想上の電話を使って段々と打ち解けていく様子が瑞々しく描かれています。
クライマックスのシーンはあいかわらずうなってしまうような盛り上がりです。若い女の子が読んだらかなりの割合で泣くんじゃあないだろうか。多分。

『傷』は養護学級にいる少年二人組みのお話。
一人は手のつけられない乱暴者で、彼の視点で物語が進んでいきます。もう一人はおとなしくてやさしい少年で、「怪我を他人から自分の体に移動させる、または自分から他人に移動させる」というスタンド能力を持っています。
変わった力を見つけた二人が、お互いの境遇に苦しみながらも楽しく遊びまわるのですが、その楽しい描写が後半の絶望的な状況のなかで思い出されて胸がいたむようです。
なんなんだこの泣かせ芸的文章。シンプルなストーリー運びなんだけどいつもながら巧いなと思います。

『きみにしか…』と『傷』は両方とも映画化されているみたいです。ショートストーリーを原作にするとどんな感じになるのだろう?機会があったら見てみたいな。

『華歌』は事故で恋人を失った主人公が、病院で過ごす姿を描いた作品です。
人の顔を持つ歌う花が出てくるんだけど、読んでいてなんだか気持ち悪く思えるほどなまなましい描写でした。恐怖モノではないんだけど、ホラーっぽい。ストーリー上、その花は悪いものではなくて、登場人物たちがその花によって段々と救われていくという内容なんですけどね。
始めは薄暗い雰囲気の病室とその患者たち、という感じで鬱なのですが、段々と明るくなっていく様子は結構楽しく読めました。


短編集はなんだか読みやすい。読書メモの方が追いつかないや。

2008/05/02

グインサーガ120『旅立つマリニア』

119巻でグインが衝撃の修理&メモリ修正を受けてしまった長編ファンタジー風ロボストーリーの最新刊。

フロリーさんが出納めになりそうなので、彼女に焦点をあてたお話でした。
リンダとフロリーのやりとりはなかなか面白かったです。しかしヴァレリウスが出てくると非常にグダグダな感じになるのはどうにかならないものだろうか。120巻というのは尋常じゃあない世界だと思うんだけど、キャラが一人歩きしすぎてしまっていて全くストーリーとしてまとめようという努力が見えない気がする。
作者さん大病して療養中らしいのですが、10年も20年も読者をやっている人たちはぶっちゃけ「ちゃんと終わらせてくれ」と祈っていることでしょう。

うーん、毒っぽい感想になってしまった(笑)まあタイス編は結構面白かったし、おおきな波のある物語なので、舞台が移って次のお話が盛り上がってくるのを楽しみにします。

2008/05/01

乙一『暗黒童話』

乙一氏作、『暗黒童話』読了。
初の長編というか、文庫1冊分の量の作品だったようです。

内容はかなり猟奇的なホラーなので、苦手な人にはちょっとキツイかもしれません。しかしその辺大丈夫なら逆にすごくお勧めです。

かなりエグイ感じの猟奇殺人犯(?)が敵として登場します。この人がある特殊な能力を持っていて、それに対する女子高生の主人公も、ちょっとした不思議な力を持っています。
これらが絡み合って物語が展開していくわけですが、これ、もうJoJo4部っぽいんだよね。杜王町が舞台でも全然おかしくない感じがする。
喫茶店や洋館などのシーンの描写が細かくて映像的に楽しめます。終盤の盛り上がりも乙一氏ならではのトリックとたたみかけで良い感じでした。

ホラーのわりに爽やかな読後感です。面白かった。

2008/04/30

ゲームマーケット2008

去る4月27日、東京浅草にてゲームマーケットが開催されました。
昨年のテーブルゲームフェスティバルでかなり触発され、何か売ろうとまで思い立った今回のイベントでした。売るものがないので今回も遊びに行っただけでしたけど。

会場に着いたのはスタートして30分足らずのタイミングだったはずなのに、既にたくさんの人でごったがえしていました。
企業ブースも興味深い物がいろいろ置いてあってかなり楽しかったのですが、やっぱり個人出展のブースが集まっているあたりはすごく面白かったです。
おおよそゲームというのはランダムと駆け引きと、あとは展開を考える部分といったもので構成されていると思うんだけど、それにしても皆さんいろいろ考えるなあと感心します。
うろうろしてるだけでかなり楽しい。熱気というか、勢いを感じました。まあ、こもった空気はちょっとひどかったけど。
かなり適当に目に付いたものを買い漁ってきました。

会場が浅草だったので、ついでといってはなんなんだけど浅草寺参りに行ってきました。
なんか浅草ってちょっと異国っぽい。関西っぽい気がする。
浅草寺の参道はものすごい長さで両側にお店がぎゅうぎゅうに並んでいて気が遠くなりそうでした。その長大な道にギッシリと人が詰め込まれていて、みんなが好き勝手にお店を覗いたり寺に向かったり帰っていったりしているわけで、まあまともに歩けなかったです。

浅草でカツ吉というお店で昼食とりました。歩きつかれて適当に入ったんだけどちょっと有名なお店っぽかった。有名人が店内で撮った写真が所狭しと飾ってありました。なかなかおいしかったです。

その後秋葉へ。今回は秋月とか電気工作のお店中心にぶらつきました。なんだろう、そろそろアキバ的物欲が不要になってきていて困る。パソコンパーツとかそんなに買う必要ないしね。
まる1日行くときはなにかもうちょっと別の目的も見つけなきゃいけないのかもしれない。

2008/04/26

乙一『失踪HOLIDAY』


乙一氏作『失踪HOLIDAY』読了。

表題作のほかに「しあわせは子猫のかたち」というお話が収録されていました。
不器用で他人を避けるように暮らす主人公と、優しい幽霊と、その幽霊に残された子猫のお話です。喋りもしない幽霊がなぜかとても爽やかで生き生きとしていて、逆に大学生で輝いている時期のはずである主人公が鬱々としている対比が面白い。
少しずつ変化していく2人と1匹の生活がすごくいい雰囲気で描かれているうえ、ファンタジックな設定に突き刺すように仕掛けられたサスペンスの要素も楽しめました。

ゴチャゴチャとわかったようなことを書きましたが、単純なことを一つ。泣けます。幽霊の人柄の温かさに泣けます。
そんなわけでおすすめ。ページ数は少ないのですぐ読めると思う。

表題作の『失踪HOLIDAY』は、中学生の元気で、ちょっと高飛車な感じの女の子が主人公のお話です。
家出をして、自分の家の様子を探るために自宅に忍び込み、隠れたまま自分の失踪を狂言誘拐に仕立て上げていってしまうというドタバタっぽい楽しい内容です。主人公の感情の起伏と、同居人になった使用人の女性とのやりとりが面白い。
前半は、なし崩し的ななりゆきがコミカルに進んでいくんだけど、終盤の盛り上がりは熱いです。
乙一氏の作品としてはめずらしくちょっと長めのお話だったけれど、同じテンポで楽しめました。


うーん、しかし、猫は反則だよなあ。ブログのネタとしても猫は飛び道具。似たようなネタの日記があったとしても猫の写真が貼ってある所が無条件に来訪者数で勝利を収めるだろう。

2008/04/24

追記

なんだか一個前に書き込んだ記事が受け取り方にとっては重過ぎるようで(笑)
いつも通りの思いつきの文章なのでなんてことはないのです。
ただ村上春樹的文章を垂れ流したくなっただけなのでお気遣いなくw

火星

火星入植プロジェクトというものがあるみたい。
現在NASAなどで計画されている火星探査計画は“行って、調査をして、帰ってくる”ことが前提になっているのに対して、入植プロジェクトでは人間を“送り込み、永住させる”ことを目標としています。
スラッシュドットにも記事があった。

地球と火星の間には光の速さで片道5分かかるほどの距離があります。無線で通信できたとしても、こちらの言葉があちらに届くまで5分かかるということです。「元気?」って聞いたら、「元気だよ」って返事を聞くのに10分待たなきゃいけない。

もし自分がそれに志願したらって考えてみる。家族は絶対反対するだろうなぁ。“2度と会えない”なんて、“死”とどこが違うんだろう。本人にとっては大きく違うけど、人にとって人の生き死にはただ「会えるか会えないか」っていう一点に集約されるような気がします。

でもちょっとした知り合いだと、例えば同じ職場の人が会社をやめるとかって場合、その後“2度と会わない”ことは珍しくない。
だからもしその時、僕の意思が固いと知ればみんなは「がんばれよ」「元気でな」って言うかもね。そんで他の転職した人たちが地元とか東京とかに行くのと大差無く、文字通り打ち上げパーティを開くかもしれない。
面白いホームページを見つけたときのために、新しいメールアドレス(火星のドメインはやっぱりmarsだろうか)をみんなに教えなきゃならないだろうな。
直接顔をみたいという欲求さえなければ、別れはそう大きな問題ではない。連絡さえ取れれば生きてるのだ。あたりまえだけど。

僕は電子データ化した小説をめいっぱいパソコンに詰め込んで、あとは許されるならネコを連れて行くと思う。
見送りに来てくれた人たちと言葉を交わし、手を振って、ロケットに乗る。
で、3、2、1、発射。

みんなは飛んでいくロケットを数十秒目で追って、すぐ見えなくなるからそれ以上どうしようもないし、めいめい帰ってゆく。もうその時には今日の夕飯のこととか、週末の予定とか、彼氏彼女のことなんかを考えてるんだろうなあ。
分断された世界の中で僕は遠ざかる地球を見て、あの人はきっと泣いてるだろうなとか、あの人は怒ってるだろうなとか勝手に想像する。そして火星に着くまでにこなさなければならない山のような量の学習カリキュラムに取り掛かるのだ。

これはたぶん、日常的に起こっている事だと思う。一人で閉じこもって本を読んでいるとき、他人からすると僕は部屋にいようが火星にいようがくたばっていようが感知できないからね。
でもまあ、この文章の結論として「だから他人を大切にしよう」とか「もっと自己主張しよう」とか、そんなつまらないことは言いません。

砂漠の火星にも希望はある。だんだん住みやすくなる楽しみとか、次の便でどんな人がくるんだろうとか、タイムラグ10分の電話とかね。

2008/04/22

小説『黄金の羅針盤』

ライラの冒険、黄金の羅針盤の上下巻を読了しました。
内容は映画で見てきたものとおおよそ合っています。よく再現されていたんだなと映画の方についても感心しています。

それにしてもこれは、予想以上に素晴らしい作品でした!
翻訳の日本語が美しくて感動的です。これに続く4冊も早く読みたいな。でも読み終わってしまうのはもったいないような気もします。

そうそう、ふと思い出して以前『ライラの冒険』の映画の予告編を見て妄想しまくった日記を読み返してみました……我ながらひどいもんです(笑)
しかしばっちりとこの時の期待通りの作品だったので間違いではありません。

シロクマの“イオレク”がとにかくかっこいいんです。彼は3メートルの巨体に人間の腕のような長さの爪を10本持ち、赤く錆びた鉄のよろいを身に纏うのです。追放された王子であり、恩義のためにライラに力を貸すのです。ううむ、もう一度映画見に行ってしまおうかな。

2008/04/20

創作ゲーム その3


その2の続き。

戦闘をどう表現するか?というところで悩みました。
普通、コンピューターのシミュレーションやRPGなんかだと、攻撃の成功確率が○○%って感じで決まってて、乱数を使って1~100の数から1つを選び出しそれが○○以下だったら攻撃成功、といったやり方が多いと思います。
TRPGの中にはこのパーセンテージ判定をそのまま使っているものも多いです。その場合は10面体のダイスを2個使って一つを10の位、もう一つを1の位として2桁の乱数を作り、これが成功率の範囲内であるかないかにより成功/不成功を判定するといった形になっています。
僕が以前作ったゲームではこれを20面ダイス1つで代用しました。20面ダイスはゲームによって色々な使い方がありますけど、パーセンテージの代用としては単純に1つの数字が5%になります。つまり"命中率50%"というデータを"命中10"と置き換えるだけ。
ルールを作っていく上ではパーセンテージとの変換が暗算で済むので非常に楽でした。あれは実際『20面しか使わない!』って決めたからこそ出来たようなもんじゃないかと思います。

今回はその時の体験から20面ダイスでも使おうかなーとか、やっぱりボードゲームと言えば6面ダイス2個だよなーとかいろいろ迷ってました。しゅうへい君に相談してみると、「20面なら10面かパーセントでもいいのでは?」「6面なら無難」とのこと。
パーセントは却下。上で書いたように20面に置き換えたほうがプレイアビリティは高いと感じるから。
10面などの多面体ダイスを単品で使うなら、まぁ僕がどれをチョイスするかというシンプルな問題になるんだけど、"これだ"という決め手がない。
それならやはりここはシンプルに、6面ダイスを1個使うだけってことにしてしまおう!と決めました。
タンクハンターやその後流行ったトレーディングでないカードゲーム、それから最近ならTREEHOUSEなどなど、6分の1の確率で動かすゲームはたくさんあります。結局変なところで1週間ほども悩んでしまった。

しかし、ここが決まればあとは早い。判定を、簡単→確率2/3、普通→確率1/2、難しい→確率1/3と決めてモンスターや武器の数値をガリガリとデザインしていきます。
『その2』で懸案だった煩雑なイベント参照部分も、四人の○○シリーズにたちかえってカードを使うようにしました。
M:tGのいらないカードを実験用のカードにして、2人分のコマを1人で動かしながら遊んでみます。うん、ちゃんとゲームっぽくなってるんじゃないかな、これ。
そろそろ他人にも遊んでみてもらいたい。だけど手書きのカードは雑すぎて読めないからプリンターで作らなきゃいけない。説明する文章も書かないといけないなあ。…と、これが2月末頃の話です。

またそのうち「その4」書きます。

2008/04/18

予定

明日19日シャドウムーアのプレリは今回はパスします。体力的な疲れはそんなに無いんだけど戦う気力が足りない。なんかまた遊べそうな大会あったら出てみたいけど。
明日は身の回りのことをやって、ネコをひとしきり裏返したりして、あとは駅前の図書館にでも行ってまったり過ごします。

22日は出張で目黒へ行くので、帰りに時間があったら秋葉へも寄ってくる予定です。
巡回先でついでに買えるようなものなら受け付けます。すでになおぽんさんからは受注済み。

来週末は開発中の機械がとうとう量産です。ああ、胃が痛い(笑)

2008/04/17

乙一『平面いぬ。』


乙一氏著の短編集、『平面いぬ。』読了。
四篇の短編小説が収録されていました。

『石ノ目』は乙一らしい、ジメッとした恐怖感のある悲しいお話。

『はじめ』は、お話の結末こそ切ないものだったけどとても夢のある楽しい内容でした。

『BLUE』というお話がねぇ、これがよかったですよ。言ってしまえばありがちな、童話っぽい話なんですけどね。醜く作られてしまった、考え、動くことのできる人形が主人公。
捨てられたブルーがある事に気付くシーンで、それは文章に書かれていないんだけど必要以上に伝わってきてしまって正直泣きました。
ああ、最近涙腺ユルイ。例えば“クドリャフカ”ってこの6文字のカタカナだけでだめだ。ぁぁぁ。

『平面いぬ。』は衝動的に彫ったワンポイントの刺青の犬が動きはじめるというお話。これだけ見るとすごく楽しいんだけど、やはりそこはこの作者さんは見逃してくれないです。重いです。でも読んでてなかなか楽しかったな。

久々に読んだ気がする。ライラの冒険も読んでるしルルーシュも3巻ぐらいまで見た。あと雨が降るとネコを洗わないといけないし、仕事も佳境に入ってるしでなかなかいそがしいけどがんばろう。