2012/04/11

抜歯

先週の木曜日、左下の親不知を抜く手術を受けてきました。
わざわざ「手術」になってしまったのは問題の歯が外から見えない完全に埋まっている状態で、しかも喉側から口の方へと水平に生えている(?)からです。
これを抜くには、切ったり骨を削ったりしたうえで歯を分割しながら取り除くといった作業が必要になるということで、ちょっとした手術になってしまうわけです。昨年は右下の歯を同様の手術で抜いており、親不知は最後の一つ。
午前中に入院手続きをすると、手術は午後4時からになりますとのこと。
病院のベッドまわりにはコンセントがたくさんあるんだけどほとんどが機材用で使用禁止。使っていいのはテレビのところについているコンセント一つなんだけど、これは有料のテレビカードを挿さないと使えない。
今回は1泊であることがわかっていたので携帯の充電は外部バッテリーで賄おうと決めてました。当然テレビカードは買わず、もっていった本を読んで時間を待ちます。

12時には昼食が運ばれてきました。鳥のクリーム煮などとてもおいしい料理だったんだけど、「半分だけ食べてください」とのことで泣く泣く全部半分ずつ。
食後も本を読んで待っていると「予定が入れ替わりになったので3時から始めます」ということで、2時過ぎから点滴が始まりました。
時間になったら点滴をガラガラひっぱりながら歩いて口腔外科へ。普通の歯医者にあるような椅子が置いてあります。

心電図用の電極をつけ、指先に脈拍モニタをつけ、腕には血圧計が取り付けられました。ピコン…ピコン…というモニタ音が鳴り始め、いかにも手術っぽい雰囲気。ちょっと緊張してドキッとするとピコ…ピコンというように連動して音が乱れます。これを聞くと余計緊張する。

準備が整うといよいよ眠くなる薬が投入されます。これ自体は麻酔ではなくて、単にぼーっとするようになるだけのもの。
あとはもううっすらとした記憶しかない…なんどか血圧計が動いて腕が締め付けられた感覚があったのと、なんとなくガーッと言う音がしてたくらいかな。抜いた歯をもらったんだけど、6分割されてました。抜いたというよりはもう切り刻んで取り出したみたいな感じ。

そろそろ一週間になるというところですが、なんかまだ痛いときがある。もうちょっとでよくなるかな。
年度末であちこち病院行って、ひととおりメンテナンスが終わったかなーという感じ。よかったよかった。

2012/04/01

映画『ヒューゴの不思議な発明』

映画『ヒューゴの不思議な発明』鑑賞。

“映画”そのものがテーマとなっている、とても良い映画でした。個人的には映画史に残るような記念的な作品と言ってもおかしくないと思う。僕の下手な感想文など読むより、実際に観ることをおすすめしたいです。

巨大な駅でひとり、構内あちこちにある時計の螺子を巻いて暮らす少年ヒューゴ。
泥棒で食いつなぎながら父親の形見である機械人形を修理することを日課としていたが、あるとき部品を盗んでいたおもちゃ屋の主人に見咎められる。

3Dで観るフランスの街並み、複雑な構造の時計台の中を走り抜ける演出は非常に美しいです。
時計仕掛けのおもちゃや機械人形、それを愛するヒューゴや彼の父親がとても身近に感じるのは自分が工作好きだからなのか、観客みながそう感じるのか。
ヒューゴがネズミのオモチャを修理するシーンでなぜか目頭が熱くなったりしました。

昔の映画製作を回想する場面も感動的でした。物を作るということ、エンターテイメントを作るということについて考え直させられます。
僕が今まで携わってきたもの、それが世の中に出た後、きちんと役に立っているのか打ち捨てられているのかな、などと思ってみたり。
僕はこうして“ものづくり”についてのメッセージを多く受け取ったけれど、他にもいろいろな要素がちりばめられており、ファミリー向けとしてもとても良い映画です。